かなりお久しぶりなこの方の話題。
石田ゆり子さん。
出演舞台『国民の映画』を観て来ました。
今回はちょっとミーハーなブログになってしまうかもしれません(笑)


ゆり子さんのこと。
最近はここのブログで書くこともあまりありませんが。
ずっとファンです。


ずっとファンではあるのですが。
実は、生で観たことがありませんでした。

元々テレビドラマ中心に仕事をされていた方なので。
映像の中で楽しませてもらっていました。

近年は舞台に立つようにもなって。
生ゆり子さん、観たかったのですが。
なかなか踏み切れなかったりしました。


なぜか。
ファンとして、こんなことあまり書きたくありませんが・・・。
ゆり子さんは演技派女優では無かったから。

観客の目の前にさらけ出すこと。
正直怖かったのです。



自分がファンになった20代前半頃は、歌は出さないものの、演技はアイドル女優の域を出ていません。
正統派美人な顔立ちと声。
そして何より、ゆり子さんの持つ言葉に強く惹かれ、自分はファンになったのです。

インタビューで答えるゆり子さんが選ぶ言葉。
連載していた雑誌に綴る文章。
知的で。
でもそれをひけらかしていなくて。
人として、とても魅力的だったのです。


女優としては、似たような役ばかりをしていた時期ですね。
たぶん、ほとんどの作品をチェックしていますが。
ヒロインでも3、4番手でも。
基本、お嬢様系だったり、おっとりしていたりで。
本人にもこういうイメージがついていました。


30代半ば頃から映画に積極的に出演するようになって。
素人目の勝手な意見ですが、演技力はだいぶあがったと思います。


それでも舞台は怖かったです。
自分が舞台好きで、映画館よりも劇場に足を運んでいる分、怖かった。





今回の作品『国民の映画』は、そろそろという気持ちがありました。
ゆり子さんも数本の舞台に立ち、三谷幸喜作品は2度目。
あの三谷さんから、また声を掛けて頂いているのですから。
自分の目で確かめたいという気持ちが強くなりました。


3月から、東京、大阪、神奈川で上演されているこの作品。
千穐楽は5月1日。
まだ間に合います。


けいちゃんの時のように、舞台レポにはしませんが。
観劇してから日が経ちすぎてうまくまとめられませんし。
でも簡単に。



三谷幸喜さんはすごいなぁと思います。
ナチやヒトラー。
はっきり明言しませんがその影がチラついていて。
それでもコメディとしての笑いが用意されているのです。

中盤までクスクス笑える分、ラストは重かったです。
劇場出る時の荷物は重すぎました。
知らないでいてはいけない
忘れてはいけない
感じなくてはいけない
そう思うことしかできない重いラストでした。


役者さんもすごい方ばかりで。
主演の小日向文世さんはじめ、段田安則さん、白井晃さん、風間杜夫さんなど12人だけ。
これだけのメンバーを集められるのも、三谷さんだからでしょうか。
特に、小日向さん、小林隆さんには圧倒されました。


劇中の音楽がピアノの生演奏なのも新鮮で。
芝居との絡め方も斬新です。



ゆり子さんは小日向さんの奥さん役。
夢見がちな少女のような部分も持つ女性。
愛らしくワガママで感情的な女性でした。

最初は緊張しながら観ていましたが。
大丈夫でしたね。
もっと早く舞台作品を観ておけば良かったと思います。


生ゆり子さんはやはりお綺麗で。
初めて生で見て感動。
ようやく会えたとドキドキでした。

めちゃくちゃ細くて。
横を向いている時の体の薄さには驚きます。

ワンフレーズほどでしたが、歌が聴けたのは貴重でした。



舞台『国民の映画』は来月1日まで。
ラスト、我々に突きつけられたものは重いですが。
観ることができて良かったと思う作品でした。