昨日のランチの投稿で調子に乗って
 
優雅な妻稼業と書いてしまったから
 
また私の見えないところで
 
ツクネはハルオさんを「金づる」にしている、と言われかねないので
 
きちんと書くね。
 
 
 
 
 
私がハルオさんと出会った2018年の3月の時点で
 
ハルオさんは会社員でした。
 
ハルオさんは前妻の自宅療養に際して介護離職をしています。
 
その時点でハルオさんはちょうど60歳だったため
 
定年退職と重なったので躊躇なく離職を決めました。
 
 
1年間の介護を経て前妻は他界
 
ハルオさんは3ヶ月後に1級建築士免許に付随する構造免許を取得して
 
再就職をします。
 
個人経営の少人数の設計事務所でした。
 
 
 
私と出会ったのは
 
再就職をしてから6年目のことです。
 
私は婚活ではなく恋活のつもりでパーティーに参加をしていたため
 
プロフィールカードに書かれていたハルオさんの年収には無頓着でした。
 
ハルオさんの年収は交際を決めて何度目かのデートの時に知りました。
 
 
 
「そんなに多くはないですよ」
 
 
 
私が教えて欲しい、と頼んだのではなく
 
ハルオさんの方から、そう断って教えてくれたのです。
 
 
 
年収は、言葉通りにそんなに多くはありませんでしたが
 
少なくもありませんでした。
 
日本人の平均年収よりは少し多い額です。
 
十分な年収です。
 
それでも
 
婚活脳に冒されているハイスペ思考の女子からすれば
 
少ない部類に入るかもしれません。
 
けれど、出会った時点でハルオさんは66歳でした。
 
年金受給可能な年齢での会社員としての年収は立派だと思いました。
 
 
 
私はご存知の通り
 
多少不安があっても、見切り発進してしまう性格ですから
 
ハルオさんの年収はその時点で何も考えませんでした。
 
 
 
 
ところが交際3ヶ月を過ぎた頃に
 
ハルオさんの勤める事務所の経営が傾きます。
 
ハルオさんの年収は3割カットされてしまいました。
 
「これでは生活できない」
 
ハルオさんは、お給料の明細を見せてくれたのですが
 
確かに、住宅ローンを抱えた身では少ないのです。
 
 
 
ハルオさんの息子は独立していますから
 
1人なら生活していけない金額ではありません。
 
でも、私と人生を楽しむためには少々足りないと
 
思ったらしいのです。
 
そこでハルオさんはダブルワークを始めます。
 
週の半分は事務所に出て
 
半分は派遣で働きます。
 
事務所の方は、溜まっていた有給や休日出勤で穴埋めをします。
 
 
恐るべきは国家資格の威力です。
 
 
ハルオさんの収入は年収ベースで計算すると
 
事務所の給料がカットされる以前よりも大幅に増えました。
 
そして
 
その状況で私たちは同居を開始しました。
 
 
けれども
 
収入が増えたのは良いのですがそれに伴って
 
仕事も出勤日数も増えたので、老体には厳しい日々が続きます。
 
そして、いよいよ設計事務所の経営が怪しくなった時点で
 
私はハルオさんに
 
「派遣1本にしたらいいんじゃないですか」
 
と申し出ました。
 
 
 
 
受給を先延ばしにしている年金の手続きをして
 
年金受給とお給料の併用にして
 
もう少し、のんびり暮らしましょう。
 
 
 
派遣の仕事は毎日ではありません。
 
お声がかかるときしかないので、不安定さはあるものの
 
事務所勤めのときのように
 
平日の5日間全てが拘束されるのではないのだから
 
平日に余裕が生まれます。
 
 
私はもともとフリーランサーですから
 
混み合う週末のお出かけよりも
 
平日のお出かけを好んでいました。
 
ハルオさんが働き方を派遣1本に絞れば、
 
平日にお出かけが出来るようになります。
 
 
 
 
「楽しみましょうよ。私も働いているんですから大丈夫ですよ」
 
 
 
とハルオさんに言いました。
 
 
 
 
 
 
それから、ハルオさんは少し悩んで事務所を辞めました。
 
 
 
 
 
派遣の仕事は
 
多い時で週6日(わぉ!)
 
少ない時は週1日、2日です。
 
 
 
ハルオさんが仕事がない平日に、私が仕事の調整をして
 
私たちは嬉々として遊んで歩きます。
 
 
 
お互いに還暦越えの結婚ですから
 
2人とも住宅ローンの残債を抱えているとはいえ
 
お金のかかる子供たちがいるわけでもないから
 
そんなに多くのお金は必要じゃないのです。
 
 
 
 
何を言いたいか、と言うと
 
交際から同居、入籍までの間に
 
賃金カットにあったり転職したりする男性を
 
きっと婚活脳に冒されている女子だったなら
 
不安になって
 
交際を辞めてしまうかもしれないですが
 
私は多少のことは目をつむる性格なので
 
だからこそ
 
今の幸せがあるのだと思っています。
 
 
 
 
 
のんびり働いて
 
平日にゆったり出かけられる今がとても幸せです。
 
 
 
 
 
 
ハルオさんを信じていた、というよりも
 
新しい彼氏を探すのが面倒臭かった、ということなんですが。
 
 
 
 
ちなみに
 
コロナ前はハルオさんは
 
派遣1本で、事務所勤めのときの月収は超えていました。
 
ここでも恐るべし国家資格かと思います。
 
とてもありがたいです。
 
 
 
しかし
 
コロナの影響で
 
4月のハルオさんの出勤日はたった2日
 
5月のハルオさんの出勤日はたった4日。
 
ハルオさん、落ち込んでいました。
 
 
 
 
「大丈夫ですよ、私の方には仕事が入っていますから」
 
 
 
 
私はハルオさんをそう言って励ましていました。
 
ハルオさんは、仕事をしている私を見てため息つきつつ
 
4月5月は遊んでおりました。
 
 
 
そして
 
7月になって、ハルオさんの仕事は元どおりになりました。
 
けれど、今度は私の方が仕事がストップ。
 
これもコロナの影響です。
 
 
 
「ツクネさんは自由に遊んでください」
 
 
 
ハルオさんはなんだか嬉しそうですよ。
 
なので
 
お言葉に甘えて、今度は私が遊ばせていただいています。
 
 
 
 
 
 
さて、テラスです。
 
 
 
 

 

 
千葉県成田市の『房総のむら』の入り口前にある
 
農園レストラン『ゆめテラス』のテラス席です。
 
 
 
HPの写真では素敵に見えたのだけれど
 
ごくごく普通のテラスです。
 
 
 
 

 

 

 

 

私がいただいたのはこれ。
 
食べたかったとれたて野菜のプレートが売れ切れだったため
 
仕方なくこちらにしたのだけれど
 
素朴なお味でした。
 
 
 
 
 

 

 

 
ハルオさんはカツカレーを食べました。
 
 
 
最近では、ハルオさんよりもお値段の高いものをいただくときには
 
割り勘を申し出ます。
 
夫婦といえ、その方が遠慮なく
 
夫よりも高いものを食べられますから。
 
 
 
 

 

 

 

 

 
房総のむらはコロナのために
 
残念なことに
 
建物前にはチェーンが張られ
 
室内の見学は禁止。
 
 
 
 
まったくため息出ちゃいますね。
 
 
 

 

 

 

 

 
 
 
 
房総のむらの詳細も後日。
 
 
取り急ぎ
 
テラスを先にアップする予定です。