同じ学校のひとつ上の先輩で、彼氏持ち。
まるで魔法にかけられたかのように、
関われば関わるほどその人にどっぷりのめり込んでいった。
ある日先輩の家でお泊まりすることになった。
私は布団に入り寝転んだ。そしたら先輩も一緒の布団に入り込んできた。
「くっついて寝るのすきなんだよね😉」
ドキドキさせることが得意らしい…。
私は目を瞑りながら隣でぴたっとくっついてる先輩と話していた。
静かな空気が流れた時、不意に唇に柔らかい何かが当たった。
「え…?」 動揺した。
「どうした?」
「今、キスした…?」
「さぁ?しーらないっ!」
目を瞑っている私に、先輩はキスをした。
心臓の音が聞こえてきそうなほどドクドクなっている。
その日はよく眠ることが出来なかった。
そして次の日、先輩の運転でドライブに行った。
車の中でまたキスをされた。
これはどういうことなのか。
先輩のことを好きだった私は、そんな理由なんてどうでも良くて、ただ先輩からしてくれた事が嬉しかった。
それからよく先輩の家に泊まることが多くなり、寝る時はいつも同じ布団。
キス以上のこともしてきた。
ある日私はこの気持ちを抑えられなくなり、先輩に想いを伝えた。
「先輩、好きです」
「…ありがとう、私も好き。でも付き合えない…。」
「なんでですか?」
「だってあなた、女の子でしょ?」
「将来のことを考えるとね…私は結婚もしたいし子供も欲しい。」
「自分が男だったら良かったってことですよね。」
「うん、まぁ、そうだね……」
自分が男だったら良かった。
やっぱり同性同士はダメなんだ。
愛だけじゃ解決しない性別の壁。
自分はただ遊ばれていただけなのか、
セフレみたいな関係。
結局男には叶わない。
彼氏持ちの先輩を好きになった自分が悪い。
浮気相手の自分は都合の良い存在。
ただの興味本位だったのかも…
現実を突きつけられてどん底に落ちた。