いきさつは、前記事を参照下さい。
(前回のいきさつ)
(2015年12月3日)
妻との四か月余りの別居生活は、こうして終わりを告げた。
支払った代償は、余りにも大きかった。
しかし、その対価としてかけがえの無いものを得たように思う。
別居生活で失ったもの。
多額のお金。
膨大な労力。
精神力。
家族四人で過ごす貴重な思い出。
代わりに得た、かけがえのないもの。
妻の精神的自立。
夫婦の絆。
正直、妻が帰ってきてくれた実感が湧いてこない。
なぜなんだろう。
言葉では言い表せない、不思議な感覚。
二人でいるのに、何故か違和感を感じる。
いや、違う。
変わったのは、私ではない。
妻の方だ。
きっと、今の妻の姿が本来の姿なのだ。
妻は、見失っていた自分自身を、やっと取り戻す事が出来たのだ。
自分自身の力で。
妻は30年余りの月日をかけて、やっと自分自身を取り戻した。
そして、私の元に帰ってきてくれた。
ゼロからの再スタート。
我が家には、布団も、食器も、貯金も残っていなかった。
私たちは、生命保険を切り崩して布団を買った。
この日は、妻が晩御飯を用意してくれた。
妻の手料理は何年ぶりだろう。
私は、本当に嬉しかった。
明日は、ハンバーグに挑戦してくれるそうだ。
楽しみだが、無理はしないで欲しい。
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