やってはいけないことをした。

薬の大量摂取。

彼氏が気付き、救急搬送され、ERにて告げられた。

「致死量ですよ!!」

そんなつもりがあったかなかったか、あまりよくわからない。

私はただただ大嫌いな自分を消し去りたかった。

それだけだった。

いつもの軽いODの延長線上でしかなかった。

だから、自分もかなり驚いていた。

結果として沢山の人に迷惑をかけて、心配をかけて、悲しい思いをさせてしまった。

ERで看護師さんに言ったのは

「私は結局迷惑しかかけていない…」

「助けてもらう価値があるのか…」

泣きながら何度も言った。


迷惑だなんて少なくとも私は思っていないよ。

彼氏だって、あなたのことが大切だから助けてくれたんでしょ?

大丈夫だよ。大丈夫だからね。


そんな言葉をかけてくれる理想的な看護師さんだった。

この言葉にとてもとても救われた。

もしも私がまた看護職に就くことができたら、私はこの時の看護師さんのようになりたいと思った。



治療は想像を超える辛さだった。

これを経験してまた同じ事を繰り返す人、ある意味メンタル強いな、と思うほど。

4時間に1度、液体の激マズな薬を飲むのを17回繰り返さなければならない…

最初だけ2本!次からは1本。

吐き気が止まらないのに激マズなのだ…

逃げ出したいと何度も思ったが、体調をよくするには耐えるしかない。

看護師さんが毎回、「よくがんばりましたねー」と声を掛けてくれた。自業自得なのに。

HCUで治療を受けていた。

治療が終わり、肝機能に問題がなければ、どこかの精神科病棟の閉鎖に入れられるのだろう…と憂鬱になりながら仕方ないよな…と思っていた。

しかし、初めてであり、事故的な側面もある、と判断されて、二度と同じ事をしないように!とは言われたが、数日間の入院で終わった。

私的には1週間くらい経ったのでは?という体感だったけど。初日が体感では3日間くらいだった…



伝えられるとしたら、薬を大量摂取していいことなんて1つもないこと。

一歩間違えば命を失う、肝機能が悪くなり体調不良と闘い続けることになる。人によっては一生後遺症に悩まされる。そんなリスクしかない。

何よりも沢山の人に迷惑をかけて、悲しい思いをする人だっているってこと。

私は誰かにとやかく言える立場の人間じゃない。

ただその事実を知ってほしいだけ。