佐江side
隣を見る。
りんちゃんは真剣な顔でゲーム機と向き合っている。
…………むーっ
「ねえ、今なにやってんの?」
「うん?さっしーとマルチ。」
指原ぁぁぁ!!!!!次スタジオで会ったら絶対潰してやる。
「へぇー。」
佐江は興味ないふりをしてりんちゃんに背中を向けた。
りんちゃんなんて…りんちゃんなんて知らねー!
どうせ佐江よりさっしーの方が好きなんでしょ?だったらさっしーと付き合えばいいじゃん!
「りんちゃんのバカ。」
「え?さ、佐江ちゃん?………きゃっ!やばい!死んだ…」
へんっ!
「へー。どんまい。」
「ねえ、なんで怒ってるの?」
「別に。怒ってないよ。」
さっしーに嫉妬したなんて言えない。
「そう。」
なにも言わずに見つめられた。
りんちゃんの目はいつだって澄んでいて綺麗。
だから、余計佐江が汚く見えてしまうんだ。
「………」
佐江は黙ってりんちゃんに両手を伸ばした。
「佐江ちゃん、寂しかったの?」
りんちゃんはふふ、と笑って佐江をギュッとしてくれた。
あったかくて、いい匂い////
「別に////でも、ありがとう。」
さっきの事なんか忘れるように、佐江はりんちゃんによっかかって温もりに触れた。
由紀side
まったく、素直じゃないんだから。
佐江ちゃんは甘えたくなると、両手を私の方に伸ばしてくる。
わかりやすいなー
でも、そんなところが好き。
Fin
ーオマケー
佐江:「指原ぁー!!!話があるんだけど。」
峯岸:「(ニヤニヤ)さっしー、佐江ちゃんがなにかお怒りのようですよ?」
指原:「(あ、やばそう…)う、うん…ゴクリ」
佐江:「最近さー、りんちゃんがゲームばっかりで佐江に構ってくれないんだよねー」
峯岸・指原:「(痴話喧嘩かよ!)」
指原:「そのゲームなら、みぃちゃんもいつも一緒にやってるよ?」
佐江:「………峯岸、話を聞かせてもらおうか。」
峯岸:「(あ、私終わった…………)」
