「東日本大震災から1年」は本当は間違い。
平成23年3月11日午後2時46分に発生したのは
「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」
であり、この地震に端を発した
「東日本大震災」という災害・人災は現在も尚続いている。
よくマスコミで
「3.11以来、日本は何もかも変わってしまった」
と言う表現を使うが、これも間違い。
確かに被害にあわれた方々は、生活が根底から変わってしまったと思うし
心からお見舞い申し上げる。
けれど、これは東日本大震災だけではなく
阪神・淡路大震災でもそうだったし、台風12号でもそうだし、
交通事故でも同じ。
他の人々、特に西日本においては3.11以前も、以降も
基本的に生活は同じ、淡々と時間は進む。
勿論、原発問題、急激な円高と影響を受けた事も少なくないが
それも、東日本大震災以外でも同じ事。
きっどさんは
「我々は特別に何かを変えたらあかん」
と思うようになった。
最初は「ここはみんなで頑張らな」
と変な言い方になるが「張り切って」いた。
でも、それは長続きしないよね、やっぱりしんどいから。
我々、直接の被害を受けなかった者は
3.11以前も、以降も変わらず
いつも通り、毎日を淡々と懸命に生きて、
仕事に頑張って、空いた時間にお酒を飲んだり、遊びに行ったりして、
それをこなした上で、何か東北へ北関東に出来る事があれば
無理をせずに出来る範囲で行おう。
昨日
「今でも義捐金を送っていますか」
とのテレビインタビューで
「大した事出来ないんですよね~
気づいたら、小銭くらいかなぁ」
と答えている人がいた。
きっどさんも全く同じ。
ただ、義捐金、寄付が必要なのは東日本大震災だけじゃない、
ほんのちょっと頑張って、今までより多くしないとあかんな、
そう心がけるようにしてる。
我々が出来る事は、今までよりほんのちょっと、いろんな事を頑張って
それが回りまわって、東北や北関東に届くようにする事。
若し、それ以上に余裕と、機会があれば直接お役に立てることを考える、
それは東日本大震災に対してだけではなく、これからまた起こるであろう災害に対しても。
そして、今回起こった数々の出来事を
歴史の証人として、きっちりと後世に伝えること。
寺田寅彦が言ったと伝えられる
「天災は忘れた頃にやってくる」という台詞を笑い飛ばすように、
忘れないように伝えよう。
更に一番大切な事、
為政者の動きから目を離さないようにしよう。
冷静な目でしっかり監視しよう。
こんな時は耳障りの良い過激な言葉を吐いて
民衆を扇動する輩が現われる。
そしてマスコミは必ず提灯をつけて
熱病にかかった民衆に追随する。
彼らによって「変造」された世論を
「民意だ、民意だ」と錦の御旗にように掲げても
それが正しい選択であったのか?
知っているのは未来の歴史だけである。
もう直ぐ午後2時46分がやってくる。
黙祷を捧げよう。
今年だけじゃなく、来年も、再来年も、10年後も、17年後も
忘れずにきっと。