アルフレード | 一歩深く競馬を考えてみるブログ

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血統から見出すコース適性を分析し、尚且つラップ傾向を加味した予想をしています。

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 今回はいつものレース展望と変わって、今年のクラシック有力馬について血統的背景を中心に、どのレースに適性がありそうか、どのようなローテが向きそうか等を1頭ずつ検証してみたいと思います。
クラシックが始まる前までに、有力馬を検証することで少しでも予想がスムーズに行けばいいかなと思っています。

その新企画第一弾として、朝日杯FSを制したアルフレードを検証してみます。

アルフレード(シンボリクリスエス×サンデーサイレンス)
          ~ロベルト系×サンデーサイレンス系~

①シンボリクリスエス産駒
同産駒はアルフレードが朝日杯FSを勝利するまで、ダートG1では多数勝利を収めてきましたが、芝G1は未勝利でした。
その理由として、シンボリクリスエスはロベルト系らしいパワー・スタミナ要素が薄く、母父ボールドルーラー系の影響が強く出ています。
このボールドルーラーの血も芝で使う持続力ではなく、ダートでスピードを持続させる力を強調した感じです。
よって芝G1ではどうしてもスタミナや勝負根性に欠けるケースが目立ち、勝てない要因だったと思います。
勝利平均距離も芝1,782m、ダート1,694mとクラシックで実績を出すにはちょっと不安ですね。

②類似配合馬の活躍
同配合にダートG1を3勝したサクセスブロッケンがいるように、シンボリクリスエス産駒はアルフレードが朝日杯FSを勝つまで芝G1は未勝利でした。
母父サンデーサイレンス系では、母父フジキセキのアリゼオがG2を2勝しています。

③名スプリンターに縁がある母系
祖母ラドヴィアータはスプリンターズSを連覇したサクラバクシンオーの全姉です。
母プリンセスカメリアも1200mで1勝を挙げたのみですが、名スプリンターを出した母系らしく、この系統の馬の勝ち鞍の大半は1200m~1800mです。
母系からはスピード要素が強く、逆にスタミナ面では不安があると言えそうです。

○結論○

上記で述べた他、シンボリクリスエス産駒がクラシックで馬券になった事が無いように、クラシックを走るにはちょっとスタミナ面の不安要素が大きい印象です。
皐月賞は特に母系のスタミナが重要になるのですが、当馬の母系はスタミナ要素は皆無です。
ダービーでも同配合のサクセスブロッケンがシンガリ負けを喫した様に、条件は厳しそう。
菊花賞は改めて書くまでもありませんね。
ということで、クラシックではかなり苦戦すると予想します。
これまでの3戦もまだ揉まれる競馬を経験していませんし、敢えて早い時期にチャンスがあるとすればNHKマイルCでしょうか。
マイルCでもペースが上がらない事、根性の勝負にならない事など条件はかなり細かく付きそうです。