朝日杯FS(11年) | 一歩深く競馬を考えてみるブログ

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血統から見出すコース適性を分析し、尚且つラップ傾向を加味した予想をしています。

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『大きく枠に左右される中山マイル』

▼レース質 スピード&パワー

朝日杯FSは明確な血統傾向があまりないレースです。
そこで今回はデータをやや重視した予想をすることにします。

まずご存知の方が大半かと思いますが、中山マイルは外枠が圧倒的に不利なコースです。
過去10年で7枠・8枠は[0.1.1.18]と壊滅的な状態です。
唯一の連対は03年1番人気のメイショウボーラーで、この馬は圧倒的なダッシュ力を持っていて、ハナを切って2着を確保しました。

8枠で追込みのレオアクティブは非常に苦しく、先行して粘りこみたいダローネガには最悪の枠になりました。

次に前走の成績についてですが、過去10年で前走4着以下から馬券になったのは、ゴスホークケン、マイネルレコルト、スターエルドラードの3頭のみです。

前走で掲示板を外しているマイネルロブスト、クラレントといった所には減点材料です。


◎サドンストーム(ストーミングホーム×Green Desert)

今年は絶対的にハナを主張したい馬が不在で、スローペースが濃厚でしょう。
といっても、中山マイルということで一気にラップが上がるというよりは、徐々に加速する様な展開になりそうです。
父ストーミングホームはMachiavellian産駒で、94年にMachiavellian産駒のコクトジュリアンが3着しています。
夏の1200m戦で活躍している所からも、早熟タイプで古馬になっても走れるスタミナ要素は薄いでしょう。
初のマイル戦になりますが、半兄にスプリンターズSに参戦し、チャンピオンズマイル2着があるLucky Nineがおり、マイルまでならこなせるでしょう。
何より体力のないこの馬にとっては最内枠はベストで、勝浦騎手は07年にゴスホークケンでの勝利は最内枠でのものでした。
今年は例年より器用な馬が少ない印象で、経験豊富で器用な当馬にはチャンスかと思います。


○マイネルロブスト(ゼンノエルシド×メジロライアン)

前走は不良馬場が堪えての敗戦でしたが、札幌2歳Sではまくって3着していて内容の濃い競馬でした。
母父メジロライアンという点からも、中山コースで粘りこむレースが向いていそうで、内枠を引いたのも追い風です。
非サンデーサイレンス系で、瞬発力要素の比重が小さいうちに狙いたいです。


▲ なし


△トウケイヘイロー、ダローネガ、アルフレード、ローレルブレッド、クラレント


▲は適性的に挙げる事の出来る馬が少なく、今回は印を打たないこととします。

△についても各馬不安要素を抱えた馬ばかりで、かなり難解なレースです。

△各馬の不安要素をざっとですが、挙げておきます。


ダローネガ(ダイワメジャー×ホワイトマズル)

上述した様に、王道の競馬をしたい当馬に大外枠は痛恨。
中途半端な競馬をするよりは、前走の様に後方から行くという選択をする可能性も。


アルフレード(シンボリクリスエス×サンデーサイレンス)

前走はマイル戦にも関わらず、1000m通過が62.8とどうしようもないスローペースで、スローペースが濃厚な今年の朝日杯でも60秒以上かかるのは考えにくいです。
極端なスローペースしか経験してないのは大きなマイナス要素で、シンボリクリスエス産駒も勝負根性に欠けるタイプが多く、相手が一気に強くなり脆い面を見せる可能性も充分ありそうです。