<60歳女性 初めての受診>
1ヶ月前から、右下の歯ぐきが痛くて、
3回歯医者さんに通院されているそうです。
徐々に痛みが増してくるようになり、
もう我慢できなくなって転院されることになりました。
他院では、磨けていないから、しっかり清掃するように言われ、
何の治療もしてもらえなかったそうなんです。
糸ようじや歯間ブラシをしたくても
歯ぐきがパンパンに腫れ上がって入らない
みるみるうちに出血が増えて膿が出てくるようになり、
ますます怖くなってきたらしいです。
レントゲン撮影やカラー写真を終えて、すぐに治療に入りました。
被せ物を外すと、歯ぐきが腫れ上がって、真っ赤で血が滲んでいます。
ブリッジタイプの被せ物を装着されておられたので、真ん中の歯はありません。
金属の被せ物の下の歯ぐきが腫れすぎて、押し上げていたんです。
外しただけで、歯ぐきは呼吸ができるようになり、
患者さんも苦痛から解放されました。
ここで初めて「歯の周りをキレイに洗ってください」とか
「よく磨いてください」って言えるんじゃないかと思います。
歯ぐきが治るには時間が必要です。
1ヶ月ほどしたら、新しくブリッジを作って、元通り噛めるようになります。
ここからがポイント!ブリッジの掃除の仕方
ブリッジは、3本つながった被せ物です。
真ん中は、自分の歯がないのでダミーです。
歯ぐきの際までダミーがきますので、接触する部分(船底のような形)をキレイに清掃しておかないと、先ほどの患者さんみたいになります。
基本的には、この船底部分には、歯ブラシや歯間ブラシが入らないです。
ちゃんと、ブリッジ専用の糸ようじ『スーパーフロス』というものがありますので、ブリッジが入っている方は練習しましょう。
使い捨ての糸ようじで、1箱100本入りで約1500円くらいで売っています。
いろいろなタイプがありますが、私が使っているのはこれです。
鏡を見ながら、歯間ブラシを入れる要領で、歯と歯の間から挿入してスポンジ部分で船底と歯ぐきの間に挟まった汚れをかき出します。
ブリッジを装着した歯医者さんで押してもらってから、毎晩使えたらベストですが、何の指導もない病院もあるみたいです。
自分の身は自分で守らないと仕方ありませんね・・・
一生自分の歯で食べていくために、頑張りましょう