一番多い質問かも知れません。
「歯槽膿漏って治るんですか?」
正解は「治ります!」ただし・・・
治る=歯ぐきやその周りの組織の炎症がおさまった
これを忘れてはいけないんです。
歯周病(歯槽膿漏)という病気は、痛みもなく徐々に進行していきます。
末期では、歯がグラグラして抜け落ちてしまいます。
『がん』『糖尿病』と同じように、発症するまでに長期間かかり、その間目立った症状もなく、検診や自覚症状で病院に行った時に急に宣告されるのです。
糖尿病・がん・歯周病・肥満・・・
どれもそうですが、手術で取り除いたり、薬を服用したり、レーザー治療で良くなります。
しかし、一度かかった病気は再発するリスクがとても高いのです。
もともと、病気を引き起こしてしまったのには必ず原因があります。
その原因を取り除かない限り、またがんができたり、血糖値が上がったりします。
ダイエットで脂肪吸引するだけでなく、食事内容や運動不足にも注意するべきですよね?
それは、歯周病でも同じです。
奥歯で見えにくいところでは、細いゲージがスルスルと入っていき、骨が溶けて歯と歯ぐきの隙間が空いているので、すっぽり入っても痛みはありません。
この洞穴の中には、骨が溶けてしまってドロドロした悪い組織や歯周病きんがウジョウジョしています。
洗浄・殺菌などは歯医者さんでしてもらいますが、行った日に治るわけではないのです。
何十年かけて進行してきた病気ですから、数ヶ月かかることもあります。
歯ぐきが引き締まって、『治療は終了』と言われるまで頑張って通ってもらいたいと思います。
同時進行で励んでもらいたいのはコレです
本気で治したい人は全部やってください。
自分でできること
- 夜寝る前には、歯磨き+歯間ブラシ+糸ようじをする
- 免疫力を上げる(寝不足などに注意してください)
- 食事内容を見直す(糖質を減らし、血糖値が上がらないように工夫すると血管が強くなり、歯ぐきの改善が早くなります)
- 食いしばり・歯ぎしりをしていたら、マウスピースをつけて寝る
- 寝る時は、口テープを貼る
- 噛み合わせを診てもらう(噛み合わせが悪いと、1本だけに負担がかかり治りません)
- 体温を上げる(お風呂に浸かり、冷たいものを摂取しない、冷房にも注意してください)
- 運動をする(下半身の筋肉をつけるため、20分程度の歩行が効果的です)
- 歯医者さんの治療が終わっても、定期的にメンテナンスに通う
歯科衛生士が選ぶセルフケア用品
本当にたくさんのセルフケア用品があります。
その中から、私自身が使っているものをピックアップしてみました
ぜひ参考になさっていただきたいと思います
最高のドクターは自分自身です
1年365日のうち、歯医者さんでケアしてもらうのは毎月行っても12回だけ・・・
どれだけセルフケアが大切か、お分かりいただけますよね?
いつまでも自分の歯で食事ができるように、頑張ってください