熱い食べ物や飲み物で
お口の中を火傷されたことがあるでしょうか?
上アゴの皮がめくれたような感覚で
ペロペロしてめくれそうだったり
腫れているように感じる方もいらっしゃいます。
その時、このような状態なんです。
↓
真っ赤にただれて水ぶくれのようになっています。
この写真の方は、火傷して一日経過したところです。
口の中をやけどして上顎の皮がむけたときの対処法
- 冷たい水を口に含む
- 冷たい水でうがいする
やけどから数分程度は、1と2の処置を繰り返しましょう。
口の中の粘膜も体の皮膚と同様に
やけどをしたら冷やすと悪化を防げます。
また、口の中には細菌が多く存在しているので
うがいで清潔に保つことも大切です。
火傷の度合いにもよりますが
軽いものであれば1週間程度で元に戻るでしょう。
自然に皮がめくれるまでは、無理に剥がさないようにします。
無理矢理めくってしまうと細菌感染の原因になり
傷が悪化することもあります。
口の中の皮がむけたら「気をつけること」
- やけどの部分を舌や指などで触らないでください
- 刺激物(アルコール、辛いもの、タバコ)は避けましょう
- 熱いものを食べないようにします
- 硬いものを食べないようにします
粘膜に炎症がある時に刺激が加わると
症状の悪化につながり、回復が遅れます。
タバコやアルコールも刺激となりますので
患部が正常に戻るまでの期間はやめましょう。
火傷の治りを早めるには、体調を整えることが大切です。
バランスの良い食事と、十分な休息をとるようにしたいですね。
こんな食べ物は避けましょう
1 辛いもの
- 胡椒
- 一味
- からしなどの香辛料やカレーなど
- キムチ
- 炭酸飲料
- アルコール類
2 柑橘類
- レモン
- お酢
- 梅干しなど
3 熱いもの
- 体温より温度の高い食べ物や飲み物
4 硬いもの
- おせんべい
- クッキー
- フランスパンなど
口の中の皮がむけたときの「おすすめの食事」
栄養バランスの良い食事を心がけましょう。
特に「ビタミンB群」「タンパク質」を積極的に摂ることをおすすめします。
「ビタミンB群」→新陳代謝を促進する
「タンパク質」→皮膚の再生力がアップする
といった効果によって、やけどの回復が促されます。
1 ビタミンB群・・・ヨーグルト キノコ 大豆製品
2 タンパク質・・・肉類 魚類 大豆食品
3 ビタミンC ・・・果物 緑黄色野菜
痛みで食べづらいときは…
ヒリヒリしたて噛むのがつらい時は
食材を細かく切って「スープ」「ジュレ」などにして
冷やして食べるのもおすすめです。
ジュレにするときに使うゼラチンは、タンパク質も豊富です。
口の中の皮がむけたときの「市販薬」
痛みが強い場合は、市販の鎮痛剤を使っても大丈夫です。
舌の火傷には口内炎用の市販薬が有効です。
口の中のやけどは何科を受診すればいい?
口の中のやけどは、歯科もしくは口腔外科を受診なさってください。
クリニックでは、レーザー照射で痛みを取り除くことや
抗生物質、鎮痛剤、抗炎症剤などを使用して治療します。
飲み薬だけでなく、粘膜に塗って痛みを和らげる薬もあります。
火傷を繰り返すと『がん』になる?
何度も繰り返す火傷は、同じところに慢性的な炎症がある状態にです。
それが原因で口腔がんの発症リスクが上昇すると言われています。
火傷を繰り返さないためには
熱すぎるものを口に入れないことが大切です。
食事の際には十分に注意していただきたいと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございます