皆様こんにちは!
現役歯科衛生士 吉野裕子です。
日々の診療の中で、患者様からよく受ける質問や
知っている人だけが得をする情報を発信しています
歯を失ったけれど、入れ歯は絶対に嫌だ!
という方は、インプラントを勧められることでしょう。
日本歯周病学会によれば、インプラント周囲炎の発生率は9.7%
10人に1人という高い割合で起こっています。
インプラント周囲炎は、歯周病と同じく、不潔なったお口の中の
口腔細菌が原因で引き起こされる感染症です。
重症化すると、骨への炎症の波及が著しくなり
手術に至ることもあります。
インプラントが入っている方々の、歯のメンテナンスをする中で
さまざまな問題点があることを、しっかりとお伝えしておかないとなぁ・・・
と思うようになりました。
簡単にお考えの方も多いようですが
インプラントとは、臓器を埋め込む手術と同じです。
1回目の手術では、顎の骨にドリルで穴をあけて釘を埋め込むのです。
2回目の手術で、先に埋め込んである釘を延長して先っぽに
帽子のように被せ物を作ります。
天然歯と違って、骨の中に直接埋め込んであるので
万が一、歯肉炎や歯周病の影響で炎症が起きた時には
手術が必要になることもあります。
しっかりと理解された上で、治療を選択されることをおすすめします。
メリット
自分の歯のような使い心地
入れ歯のように、取り外したりしなくていい
ストレス・コンプレックスにならない
欠点
2回の手術が必要
費用が高い 1本 30〜40万円
天然歯よりセルフケアが難しい
インプラント周囲炎を起こしやすい人
歯周病や糖尿病になったことがある
タバコを吸う
噛み合わせが悪い
歯軋り食いしばりが強い
口呼吸になっている
インプラント周囲炎の治療
化膿止め 抗生物質を服用する
PMTC 機械的歯面清掃
薬液を使用した患部の洗浄
炎症部分の切除
おすすめケア用品
セルフケアが重要ですが、もし炎症を起こしてしまったら
早期発見早期治療が必要です。
そうならないために、お自身の歯よりも緻密なケアで
インプラントも天然歯も、長持ちさせていただきたいと存じます。