『旅をしながら思いついた物語を絵本風にしてみた』
僕は、今日天気が良かったからなんだか山に行きたくなった。

山の近くは空気が澄んでいてとっても気持ちよかった。

しばらく歩いていると
馬が気持ちよさそうにひなたぼっこをしていた。

『こんにちは』
ぼくが言った

『こんにちは』
馬が言った

『凄く気持ちよさそうだね』
僕が言った

『そうでもないさっ』
馬が言った

『えっ?どうして?』
僕は気になって質問した

『コウモリと今日の朝すこし気まずい事があって気分はイマイチなのよ』
馬が言った

『そうなんだ、、コウモリは何処にいるの?』
僕は言った

『この奥の洞窟で寝てるんじゃない?』
馬が言った

『ありがとう、』
僕はいった

馬とさよならをして、洞窟に向かってみた。
けど、洞窟は暗いし、狭いし、ひんやり寒いみたいだからなんだかこわかった。

足どりは重かったけど、なんとか到着した、

着いた途端、そんな重い足どりと気持ちはすぐにふっとんだ

入り口に
美しいツララ?らしきものがみえた。

『なんてうつくしいんだろう、、、お母さんにも
見せてあげたらよろこぶかなー』
僕がそんなことをつぶやいていると洞窟の奥から声が聞こえてきた

『ねむいからしずかにしてよ』
誰かがいった

『ごめんなさい、ところでだれ?』
僕がいった。

『コウモリだよ』
おくから返事がきた

『おこしちゃってごめんなさい、さっき馬と会って話していたらコウモリと気まずい事があったって言っていたから君に会いににきたんだ』
僕がいった

『どうってことはないよ』
コウモリが言った

『何があったの?』
僕がいった

『ねむいからかえって』
コウモリが言った

『何があったの?』
しつこい僕は一歩もひかない

『、、、わかった話すよ』
コウモリがいった

『ありがとう、優しいね』
ぼくがいった。

『きみがしつこいから、、』
コウモリがいった

『きみは気になったことがあるのに、いちど断られたくらいであきらめちゃうの?』
ぼくがいった

『、、、うん』
コウモリがいった

『みんなそれぞれなんだね』
ぼくがいった

『ところでなんで馬と気まずい事があったの?』
僕はつづけていった

『馬はぼくと違って、たくさん予定をたてるみたいなんだけど、ぼくは【よてい】も【やくそく】もするのが苦手なんだ。今日も馬との約束があったんだけど、朝の出発間際に僕の気持ちが急に変わって行きたくないって言っちゃったんだ。』
コウモリが悲しそうにいった

『どうして、急に気持ちが変わったの?』
僕がいった。

『それは分からない、、、僕は思った事が言えないでココロがモヤモヤすると急に何もかもしたくなくなっちゃうんだ。』
コウモリがいった

『なんできみは、思った事がいえないの?』
ぼくが言った

『相手が忙しそうに見える時や、話したい相手以外に他にも誰かがいる時に、どうしても遠慮したりタイミングを見計らうクセがあって、そのせいで気づいたら思った事を話せなくなっているんだ』
コウモリがいった

『言わないで溜めた言葉達はいつか気が済むの?』
僕が言った

『全然。むしろその言葉達はどんどん膨らむ一方だよ。まるで太り過ぎたお父さんのお腹くらいね』
コウモリがいった

『それは、大変!取り返しがつかなくなるかもね。どうしたらその言葉達は気が済むだろうね。』
僕がいった。

『そんなのしらないし、考えたくもない、ほっといてよ!』
コウモリが少し怒りながらいった

『どうしたらその言葉達は気が済むだろうね。』
しつこい僕は一歩もひかない

『、、、』
コウモリは黙った

『自分が言った言葉で相手を傷つけちゃうんじゃないかって思うと怖くなって言葉が出なくなっちゃうのかも、、昔は口が悪くて乱暴だったから』
コウモリがいった

『自分の本性を隠しているってこと?』
僕が言った

『そうかもね』
コウモリがいった

『どうして?』
僕がいった

『子供の頃の乱暴で人の気持ちが分からない自分が嫌いだから。話す時だって気持ちが上手く伝えられないから長くて退屈するだろうし。』
コウモリがいった

『なんで気持ちを上手く伝えられないの?』
僕がいった

『小さい頃に親が忙しくて話をあまり聞いてくれなかったからかもね』
コウモリがいった

『だから君は相手が忙しそうにしていると自分の気持ちを伝えられないの?』
僕がいった

『そうかもね』
コウモリがいった

『きみ、変わったね』
僕がいった

『何が、、?』
コウモリがいった

『だって、今は自分の気持ちをちゃんと伝えられてるでしょ。』
僕がいった

『それは君が話を聞いてくれたからでしょ』
コウモリがいった

『もちろん聞くよ。君を愛してるからね。』
僕がいった

『こんな話し聞いたって面白くないでしょ』
コウモリがいった

『面白いよ。君の素直な気持ちを聞くのはとっても心地が良いよ。上手に話せなくたってそれが君なんだから無理して変えようとしたり、取り繕うとしなくたっていいんだよ。』
僕がいった

『ありがとう!馬の所に行ってくる。なんだかハグをしたくなったから。さようなら』
コウモリがいった

『それは良かった、さようなら』
僕が言った

おしまい