「ワールドカフェ」というディスカッション形式がある。日本で生まれたのかどうかは不明だが、自分は日本で初めてこのようなディスカッションを体験した。
サークルでエコに関する講座を企画し、その後に講師も交えてワールドカフェをするという流れだった。ワールドカフェというのは、一つのテーマを中心に多人数でディスカッションをするときに使えるのだが、基本はまず人数を考え、幾つかのテーブルに分かれる。各テーブルには模造紙、マーカー、時にはポスト・イット、お菓子が置いてあり、くつろいだディスカッションを楽しめる。また、各テーブルにはホストを一人設け、意見をまとめたりする。ここからがワールドカフェの醍醐味になるのだが、ディスカッションはまず各テーブルで行われる。全員が意見をポスト・イット、または直接模造紙に書き込み、意見を交換。数十分後、ホストが意見をまとめ、ホスト以外の人は、違うテーブルに移動する。そして新しいテーブルで、またディスカッションを始める訳だ。テーブルを全て回ったらワールドカフェは終了。各テーブルのホストは、自分のテーブルで出た意見をまとめあげ、発表する。
ワールドカフェ最大の利点は、多人数ディスカッションで、きちんと個人の意見を出し切れるということだと思う。更に、テーブルを回ることで、違う人のアイデアにインスピレーションを受け、新しいアイデアが生まれる可能性が増える。
今回、自分が参加したワールドカフェでは、「企業が提供する擬似科学に惑わされないためには?」という難しいテーマに挑戦。前文で述べたような利点を実感することもあったが、不足点もやはりあった。テーマの処理の難しさからかもしれないが、各テーブルで行われたディスカッションは似たような物ばかりだったのだ。班分けの必要性をあまり感じることができなかった。
まぁこうした利点、欠点はあるものの、こうした新しいディスカッション形式を取り入れることで、日本の会議もむさ苦しいものではなく、もっとバラエティ豊かなものになれるのかもしれない。