6月9日午前8時、都内某所。
STANDZ一行は車に乗り込んで、新潟へと向かった。
梅雨入りを知らせるように雨が降り続く。
けれど、都内を抜けて高速に乗っている間にすっかり雲はなくなって、天気は晴れに変わっていた。
今日のライブは新潟県長岡にあるライブハウスで行われた。
「ライブハウス音楽色堂2周年special thanks vol.6 魁!音色大学」
出演はSTANDZの他に7バンド。
Turkish VanとPARA-GRACE。
そして、音色大学から選抜された5つのバンド。
音色大学なんて名前の大学があるのか〜おしゃれな名前だな〜なんて最初は思っていた。
調べてみると、長岡には大学が3つあってどれも軽音部があることがわかった。
それにちなんで音色大学って名付けてるのかな?
ライブハウス音楽色堂でライブをしているバンドを選抜で5バンド。
かなり楽しみだった。
ちなみに、少し話が逸れるけど俺は「色」って言葉がなんか好きです。
リハーサルの時間より早めに長岡についたので、長岡駅前を少し歩く。
居酒屋に入り、軽く飲んでライブハウス音楽色堂へ。
すでに中には若いバンドマン達でいっぱいだった。
挨拶をして、リハの準備をして、無事にリハを終える。
一人一人が開場の時間までそれぞれ過ごした。
大学選抜の中に、The Madpotatomanというバンドがいた。
STANDZとも仲が良くて、久しぶりの再会にみんな嬉しそうだった。
約1名はこの日が来ることを楽しみにTwitterでかなりはしゃいでいた笑
今日のライブは学生が1000円で、大学生にとってはお手軽なチケット代。
さすが音色大学。
開場してから続々と若い子達が入ってきた。
物販を並べていると、BGMが大きく流れた。
STANDZのGET BACK
BGMにしては音が大きすぎるくらい。
そして繰り返されるGET BACK
これでもか!ってくらい流れていた笑
それが、長岡がSTANDZを受け入れてる証に思えてとてもありがたかった。
めっちゃ流してくれてますね〜嬉しいですね。なんてメンバーと話していたら
今日はセトリにGET BACK入れてないんだよね…と言い出した。
え?まじ?って感じでした。
でも、通常のセットリストを終えても時間が少し余る計算だったために、やるか!って話になった。
体力の枯渇を心配していたけれど笑
やっぱりずっと流れているGET BACKを聴いていると、生で聴きたいな〜と思うのが普通かもしれない。
音が止んだと思ったらまたかかる。
絶対にやった方がいいな、って思っていた。
そしてあの時にした決断は決して間違っていな
かった。
1バンド目の出番が始まる時には、もうお客さんが結構入っていた。
STANDZは上から3つ目。
あっという間にその時間はやってくる。
ステージが丸見えではなくて、幕が上がる方式。
転換BGMが鳴り止み、幕が上がる。
始める前のざわつきの後に、拍手が起こる。
まずは一曲目。
新曲のViolence
激しい音でSTANDZのライブが始まる。
前にいたお客さんが頭を振ると、伝染していくように全員の体が動き出す。
そして、自然とたくさんの拳が空に突き上がる。
STANDZがきたぞ、というのを実感させるには十分すぎる始まりだった。
二曲目も新曲で攻める。
この辺りから、あ、今日はやべえ日だな。と肌で感じるくらいの空気があった。
どこに行っても攻めの姿勢は崩さない。
前からフロアを見渡すと、たくさんの若いお客さんの顔がとても楽しそうで思い思いに音を楽しんでいた。
三曲目の前にMCが入る。
「東京のSTANDZです、よろしくお願いします。」
拍手と声が上がる。
「毎年新潟長岡に来て、対バンしているバンドがいて、何年も続けられることは光栄なことで。
The Madpotatomanってバンドがずっと一緒に対バンしてて、PARA-GRACEも今日出てて。
他にも去年、一昨年、三年前、もっともっと一緒に頑張ろうぜってバンドがたくさんいて。
それでもやめていっちゃう、もちろんそれは仕方のないことだけれど、まだやっているThe Madpotatoman、今日も出るPARA–GRACE、本当にリスペクトしています。今日も会えて嬉しいです。
今日初めて出会った人も、大学生なのか社会人なのか俺はわからないけど、音楽が好きだったらどんな状況でも続けて欲しいです。」
Kazuyaさんが放った言葉は、若いバンドマンに向けてなのかな。と思った。
今年に入ってから色んなバンドが生き絶えた。
今年に限ったことではないのだけれど、今年はなんだかちょっと悲しい流れが続いている気がする。
これからの若いバンドがたくさん出ている今日のライブだからこそのMC。
もちろん、バンドマンだけでなくお客さんである聴く側の人たちも、「音楽を聴く」ということを続けて欲しいと思う。
「俺がバンドを始めるきっかけになったバンドがいて、そのバンドはもう活動していなくて。
そのボーカルの人に向けて作っためちゃくちゃ昔の曲をやらせてください」
MCの後の三曲目は痕跡。
今年に入ってからこの曲をやることが多くなった。
そしてライブの中でしか感じられないモノをこの痕跡という曲の中でみつけた。
3月のライブだったんだけれど、それついてはまたその時のライブブログで書こうと思う。
STANDZを最初から知っている人は痕跡という曲を間違いなく聴いたことがあると思う。
でも、今の痕跡は多分昔と何かが違う。
冒頭に、俺は「色」という言葉が好きだ、と書いた。
この曲にもその言葉が、込められている。
圧巻の三曲目が終わり、四曲目のOVER KILLに移る。
この曲は昨年出したアルバム「ONE ON ONE」に収録されている。
まさしくキラーチューンのような存在だ。
今月23日にMVが公開されます、お楽しみに。
「うるせえ奴らは全部、音楽で黙らせる」
その言葉とともに、音と動きが次第に大きくなり、周りの空気が熱くなった。
一度聴いたら乗ること間違いなしの音楽と、攻撃的なリリック。
そしてラストソング、五曲目はMIXTUREをぶちかます。
STANDZを代表する音楽。
これでもかってくらいのドラムの音から始まり、ベース、ボーカル、ギターの3人が一斉に動き出す。
ステージで暴れる演者に対して、負けじと体を動かす観客たち。
見ていてスカッとするそのライブは、まさしくライブでしか味わえないモノだった。
曲が終わって、拍手が起こる。
「時間、時間巻いてますか?」
「巻いてる!」
「もう一曲、やっていいすか?」
歓声が上がる。
「あと一曲だけ付き合ってください、GET BACK」
今日一日中BGMとして流してくれていた音楽。
みんなが拳を空に突き上げながら、GET BACK!と叫ぶ。
今日1番の盛り上がりを見せてくれた。
最高のライブが終わって楽屋に捌けた時に、次の出番であるThe Madpotatomanがいた。
「やってくれたな!負けてらんねーな!俄然燃えてきた!」
そうやって、笑顔でバンド同士言い合う姿がとてもかっこよかった。
STANDZのライブが終わり、新潟のバンドが続く。
STANDZの後に構えていたThe Madpotatomanのライブはかなりやばかった。
始まりから終わりまで見ていた。
後ろで見ているのが勿体なく感じて、途中で足が前へと動く。
新潟のミクスチャーはめちゃくちゃ熱かった。
大きな盛り上がりをみせる中で、スッと落ち着いた、というより静かなる熱い想いみたいな空気でやった曲があった。
その曲のイントロと、お?これはっ、と思わせるリリックに釘付けになった。
これだから「対バン」って面白いんだよなぁって思う。
「ライブ」ってすげぇんだよなぁって思う。
今日のトリを務めたPARA-GRACEも開幕直後に全員の心鷲掴みにしていた。
Numetalバンドなのに、MCで訛りのある喋りを披露。
ギャップがまた面白くてよかった。
最後にPARA−GRACEがきっちり締めてくれたおかげで、今日は終始最高な日で終わった。
もう一つだけ、書きたいことがある。
大学選抜のバンドの中で、イージーコアのバンドだったかな?
男の子がギター持ってスタンドマイクで歌っていた。
「この中にSTANDZのKazuyaさんはいますか?」ってMCで話し始めた。
その場にKazuyaさんの姿は見えなくて、肝心な時にいねえじゃんあの人...と心の中で突っ込みつつも集中してMCを聞くことにした。
前に新潟にSTANDZが来て、ライブで語ってくれたことを話し始めた。
バンドを続けるってことがどういうことなのか。
今日このステージに立っている彼は、組んでいたバンドが解散になって、また組んで今日そこに立っていると話した。
少しでもSTANDZの影響があって、彼がそこに立っていることがとても嬉しく感じた。
そうやって、誰かの心を動かすことができるバンド。
たった1人でもそういう人がいるのなら、胸を張って誇り高いバンドだって言えるだろう。
いや、スタッフである自分自身がSTANDZの音楽に救われているから自信持って言える。
ライブが終わって、打ち上げの時に彼はKazuyaさんの横に座って話してた。
ちょっとおどおどしていたように見えたけど笑
なんだか嬉しいね。
学生と共に歩んできたこの音楽色堂というライブハウス。
ライブ終わりに集合写真をとる時に、店長のヤマさんが叫んでいた。
音楽をやっている若い大学生に向けて、熱い想いを叫んでいた。
それ聞いていて、ライブハウスってやっぱり最高だなって思えたよ。
名残惜しくも、打ち上げを後にして車に乗り込む。
The Madpotatomanが見送ってくれた。
そうそう、物販でSTANDZのシャツを買って、それを着てライブもしてくれた。
たったそれだけのことかもしれないけど、それだけのことがめちゃくちゃ嬉しい。
どうもありがとう。
また新潟でライブしましょう。
新潟から帰ってきて、ずっと聴いてる。

Thanks.
Written by STANDZ staff
ライブから一週間とちょっとが過ぎて昨日、6月18日。
新潟県や山形県を中心に大地震が襲いました。
先月に山形にも行ったのでなおさら心配です。
何か、特別なことができるわけじゃないですけど、STANDZは変わらずしっかり音楽を続けていきます。
少しでも落ち着いたら、また音楽を続けて、聴かせてくれると嬉しいです。
また必ず遊びに行きます。
一日も早く普段の生活に戻れるよう、被災に遭われた皆さまの安全とご無事をお祈り申し上げます。
