タローくんに、さんざん急かされます。



二人のいるところに踏み込んだところで、もちろん慌てるでしょうけど。

夫はそうとうバカですが、バカはバカなりに頭を使って言い訳をするでしょう。

逆に、バカはバカらしく、逆上して攻撃してくるかもしれません。



なんてったって

バカですから




私→今日は二人が家を出るのを待つ。明日のぶんは探偵さんにお願いしたし、なんならタローくん後ろで寝てて。

タロー→おねえさんがそう言うなら、ちょっと眠気はんぱないんで寝させてもらいます…




タローくんの規則正しい寝息が聞こえてきました。


駐車場と5階の部屋を、いつでも写真を撮れるように準備して、見つめるしかない私。


ドリンクホルダーに入ってる、タローくんのMarlboroメンソールとジッポ。



社会人になるから、と大学卒業とともに止めたタバコ。


タバコ止めてから10年近く。


心の中で、タローくんタバコもらうね、と言って、火をつけました。




口に苦い味が充満します。

すぅーっと肺に吸い込んで、吐き出す。





口の中が苦い

煙が目にしみて痛い

久しぶりのヤニクラで、頭がボーッとする







苦い

痛い

涙が止まらない

頭の芯がボーッとする








誰か、これは夢なんだと言って、私を目覚めさせて。

そう願ってました。