夜が明けて、7時になっても伊井さんは出てこない。


まさか、ここから二人で堂々と出勤するつもり!?


いつも夫が出勤する時刻が近づく。


お願い…

べつべつに出勤して…













私の願いも虚しく

二人はニコニコ何かを話しながらエントランスから駐車場に向かう。


住人とも、笑顔ですれ違っていく。






車の前まで来て、バイバイと手を振って、それぞれ車に乗り込む。


くちびるの動きで分かった。


伊井さん『いってらっしゃい』

夫『後でね』

伊井さん『うん』





タローくんは、助手席からケータイで動画を撮る

私は、運転席からデジカメで連写をしながら写真を撮る






2台が駐車場を出て、ちゃんと角を曲がったのを確認。



タローくんと部屋へ入る。