『米国防総省が十一日、同省試験評価局の二〇一二会計年次報告書を米議会に提出した。日本に提供するF35は開発途上の「ブロック3I」と明記され、防衛省の機種選定で米側が提供すると約束した完成機「ブロック3F」と異なる機体であることが判明した。
F型が各種ミサイルと爆弾をすべて搭載できるのに対し、I型は短距離AAMを搭載できず、空自に提供されても緊急発進待機の任務に就けない。』(東京新聞1月31日より)
防衛省の戦闘機選定の方法が厳しく問われる。対戦車ヘリコプターは何が何でもAH-64アパッチを採用するで大失敗したことに全く懲りていない。巨額の税金を投じること、安全保障上重要な選定なのだということが全く判っていない。一番高価なおもちゃを欲しがる子供並の判断力だ。何が何でもF-35欲しさから、様々な現実や道理をねじ曲げて採用を決定した結果でもある。
次期主力戦闘機導入計画(FX計画)におけるF-35の選定にはもともと多くの問題点があった。開発スケジュールの遅れがその最たるものだ。
度重なる開発計画の遅れから、F-35の引き渡しは日本政府の設定した2017年3月の納期には間に合わない恐れが指摘されていたものの、一川防衛相(当時)が米側から「間違いなく納期に間に合う確約を得た」と記者会見で発表している。それまでにずるずると開発計画に遅れを出していた現実と照らし合わせれば、実に甘い見通しだったと言わざるを得ない。
米国向けでさえ、量産開始は2019年からとしているのに2017年での日本の調達には相当な無理がある。 また、開発価格の高騰と精算予定数の減少から、日本向けのF-35の価格は100億円を超えるとされており、ライセンス生産ともなれば更に高価な機となるという問題もある。
日本でのF-35の実戦配備は2020年移行になるものと予想されるが、それ以前にF-4が退役してしまうために航空自衛隊の作戦機が減少することになる。
これによる防空能力の低下を補うためにF-2の追加生産を行うという方法もあるが、F-2は1機120億円と高価な上に製造ラインがすでに閉じられている。
米空軍の保有するF-15Cをレンタルするのがもっとも効率が良いと思うのだが、いかがだろうか。
...
