「元」勝浦市 地域おこし協力隊 ぬまっちの日記 -2ページ目

正確な年代は不明なものの築100年超ではないかとも云われる、勝浦の誇るノスタルジースポット「松の湯」。少なくとも千葉県公衆浴場組合の銭湯の中では房総最南端に位置する銭湯です。

 

勝浦駅裏に住んでいた時分はよく通っていましたが遂に!取材が実現しました。なんと噂通り、井戸水を薪で焚いていました。そしてあこがれだった番台にも特別に登らせていただきました。僅か畳一畳ちょっとほどのスペースに、商いが凝縮しています。ここに座るだけでわくわくします。

 

 

記事のお披露目はもう少し先になると思います。乞うご期待です。ちなみにおとといお風呂に入りに行ったら、某シェフ親子とばったり遭遇(笑)なかなか楽しいひとときでした。

 

■松の湯
http://www.katsuura-sanpo.com/facilities/see-play/post-1852/

 

新刊の入稿&データ差し替え作業に加え、引っ越し作業のバタバタでしばらくwebでは沈黙状態でした(笑)。編集室のある勝浦市市野川の集落では桜が頑張っています(本日朝撮影)。写真の桜の奥には、開けた景色に向かうように、椅子がぽつんと小道の脇に佇んでいました。きっとどなたかの特等席に違いありません。

 

 

 

今日は勝浦随一の美しいビーチ、守谷海岸にある「お茶の間ゲストハウス」のご夫妻&紀子さんが遊びに来てくれました。さらに、そのあとにはお隣さんから地元・市野川名産のタケノコ煮物&自家製シイタケ入のご飯の差し入れが!

 

 

久しぶりに賑やかな編集室は春の美味しさにも包まれたのでした!どうもありがとうございます。

 

※勝浦市のカッピービジターセンターではタケノコ掘り体験も募集されています。昨年は「鍬が足りない」ほどの人気だったようです(笑)↓

http://www.katsuura-sanpo.com/news/post-13739/

いよいよ勝浦市地域おこし協力隊の活動も明日まで・・・なんだけれども、意外にも広報原稿に追われていたりでなかなかなラストスパート。バタバタしているのにはもう一つ理由があって、実は引っ越し作業を行っていたのであります。ようやく主たる荷物の搬出入を終えた。今月いっぱい今の家で過ごして、4月からは完全に新たな家での生活が始まる。新たな、といってもまた古民家なのだが(笑)

 

引っ越しといっても、同じ市野川集落内での出来事のため、感覚としては引っ越しというより「移動」・・・とタカをくくっていたのが間違いで、やはりモノはいつのまにか溜まっていくものなのだと再認識。断捨離で意外に時間を食った。加えて、本がこんなに重いのかと再認識(笑)

 

ちなみに移転先の家にはコブシの花が見事に歓迎してくれた。素晴らしい里山の風景だ。

 

 

 

 

 

協力隊後は、完全にフリーとなります。

古民家編集室「暮ラシカルデザイン編集室」として活動していきます。

暮らしの場もほとんど変わらず、活動も継続していくものが多いので、終わったという感じよりも、さらに自由にダッシュしていこう、という気分です。

 

2月の活動報告会で、パワポを用いながら詳しくお話させていただきましたが、この3年間は「かつうらしさ」の土壌を耕すことに注力した期間だったと思います。すでにこの期間中でも、スポットライトの当たった「かつうらしいひと」たちが繋がりあったり、コラボして活動を展開したりと、いい意味で「勝手に」動き出しています。取材にあたってはずいぶんと多くの方々のご協力を得ることができました。本当にありがとうございます。

 

世間一般、「田舎暮らし的」な価値観といいますか、方法論、セオリーみたいなのが形成されていて、田舎暮らしならカフェだろう、畑だろうとか、古民家ならゲストハウスやるべきじゃない?などなど、当事者感覚よりもこういったセオリー的な意見というのを耳にタコができるくらい言われました。でも勝浦はたいへん恵まれていて、もうすでにそれをやってる人がいる、やろうと志している人がいるんですね。ただ、逆説的なんですが「地元に」知られていない、というのをよく感じます(勝浦朝市もそうだと思います)。であれば、そこを結びつけるメディアに価値が出てくるのでは?というところから、地域を耕す活動が次第に重要だなと思った次第です。

 

4月からは勝浦の編集室を拠点にしつつ、そうした地域の編集活動を広く展開して行きます。引き続き、どうぞよろしくお願い致します。

勝浦&御宿のグループで仕込んでいた醤油。古民家ヨガのお客さんにも度々天地返しを体験していただいたが、今月中旬、一年弱の熟成を経て遂に搾りの時を迎えた!一行は搾り師のイマニシ氏の待つ鴨川の山中へ。

 

勝浦&御宿グループでは醤油1樽を三分割して管理していた。それらがすべて集まった。それぞれの諸味を試食したが、まったく同じ原料にも関わらず、明確に風味が異なるので面白い。特に写真左端の諸味はパイナップルのようなフルーティーさを醸していた。

 

 

これらの3つをひとつに合わせ、お湯で割り、その諸味を麻袋に詰める。その麻袋を舟の中に均等になるように交互に重ね、ジャッキで圧をかける。そうすると生醤油が滴り落ちてくる・・・という段取り。

 

 

 

 

そしてこれが滴り落ちたばかりの、火入れをしていない生醤油だ!

味見したが、軽やかで甘やかな風味が特徴的だ。今年はより諸味のボディ感ある味わいが強調されているようにも感じた。

 

 

作業をよそに(!?)隣りではすっかり食事会(笑)。タイミングよく礒部餅をやっていたので、これをこのまま生醤油にドボン。海苔と生醤油のマリアージュ、実に旨過ぎる磯辺餅だ!

 

 

 

 

 

加えて、こちらは勝浦の海女(見習いと本人はおっしゃっている)のみえこさんが採って来た生ワカメ。これをやはり生醤油で戴く。なんと美味しいコンビネーションなのだろう!

 

 

 

 

生醤油は一部を瓶詰めし、残りの大半は火入れする。その際、アクがでるのだが、実はこれも美味しく味わえてしまう。以前雑誌で取材させていただいた芝山糀店の及川クンこと「糀王子」は刻んだキャベツにジャッとアクをかける。これが後ひく旨さなのだ。

 

 

 

火入れした醤油が冷めて来たら、持参した容器に詰めて持ち帰る。また今年もしばらく自家製醤油がこれで味わえる、という訳だ。

 

 

 

醤油造りは現在、鴨川、勝浦、いすみ、大多喜、木更津の各グループで行われており、一部が千葉市などに飛び火しているそうだ。今後、醤油造りの体制のあり方などが検討されていくとのこと。そういえば塩づくりも旭、山武、一宮と、九十九里海岸を中心に随分と作り手が登場してきた印象を受ける。かつての房総の食づくりが、姿を新しくして再び蘇ってきている、そういう時期なのかもしれない。

 

そんなことを考えていると、糀王子から甘酒のお振る舞い!これは酒粕の甘酒ではなく、糀の米のデンプンを糖化してできた、その米の甘さの甘酒、である。砂糖を加えていないのに仄かに甘いのはそのためだ。じわりと身体に浸透していくようなソフトな味わい。いやー、以前も芝山糀店のおばあちゃんが入れてくれた甘酒を戴いたが、あれは本当に旨かったなぁ。

 

 

 

↑難しい書物を取り出して講義中の糀王子

 

そんな糀王子実は「米醤油」も試作中だ。醤油の原料は普通、大豆と小麦と醤油糀だが、南房総では小麦の生産がほとんどなく、仕込に必要な原料を確保できないという悩みがある。そこで、小麦の替わりに米を使ったらどうか、ということで米醤油に挑んでいるのである。それがその「米醤油」の諸味だ。

 

 

ちょっとだけ諸味を試食させていただいたが・・・旨い。いやー、全然イケるよ、コレ!!更なる熟成を経て搾った時に、どんな味わいになるのか。非常に楽しみな醤油である。

 

そんな盛りだくさんの醤油搾りの一日。

搾り師のイマニシさん、ご協力頂いたみなさん、本当にありがとうございました!!

先日、久しぶりに三連休中の勝浦朝市へ。現地に到着したのは8時45分頃。勝浦朝市は1日から15日までは下本町、16日から月末までは仲本町で実施。ということでこの日は佃煮の近江さんから高照寺にかけての筋で露店が立ち並んでいた。

さすがに三連休とあってなかなかの人出。
道がキュッと狭くなる高照寺の角はこの通り。

混雑ぶり


露店の数も晴れた日の平日の出店数に+20くらい、といったところか。50店舗前後出ている。

魚屋俯瞰


魚は初ガツオに、、、

カツオ


おっと、ブリ(体長からしてブリの手前のワラサか?)までお目見え。

ブリ


みりん干しやワカメ、そして(今年は不漁らしいが)生ヒジキも量り売りされていた。

みりん干し


七輪


一方、野菜もとりどりみどり。

人参


キンカン、むかごほか、セリ、ミツバ、フキノトウなど春の山菜も続々。
この日は「いつものところ」でフルーツトマトを自宅用に購入(オマケにミディサイズの桃太郎をいただいてしまった)。

金柑


セリ


花


そしてついつい買っちゃう鯛せんべい。

鯛せんべい


だいぶ定着した感のある「Spaice coffee」も。いい「場」だ!

コーヒー


予報では来週にはまた暖かさが戻るという。そうすれば朝の買い出しもより気持ちのいいものになるだろう。そして4月4日・5日は「春まつり」も行われる。うららかな春はもうすぐだ。