この度は『聖バビロニア高等学校』の学校案内をご覧頂きまことにありがとうございます。


私が本校の学長を務めさせて頂いておりますシャーデンフロイデで御座います。


既にバカタレ妄想癖の戯言として本校の名を耳にされていた方もいらっしゃるかとは思いますが、かねてから私の夢であった高等学校建学をこのような形で成就できたことを大変喜ばしく思います。


構想当初、聖バビロニア高等学校は聖母マリアのご加護と主に私の下心のもと、凛とした淑女を世に送り出すという名目のキャッキャウフフ完全女子高を目指しておりましたが、それでは男性の来訪者が妄想の森に迷い込み抜け出せなくなってしまうという観点から、断腸の思いで仕方なく男女共学とさせて頂く運びとなりました。



現実世界において最もファンタジーに近い場所に位置していたのは高等学校だった



をモットーに、

こんな学校だったらきっと俺らの高校生活ももっと違ったんだろうなぁ


先輩!何で俺を文芸部に無理やり入部させてくんなかったんすか!?


生徒会の会長は決して実在しちゃいけない現実世界最大のイコン!


で、この中で宇宙人・未来人・超能力者は誰なの!?


など、過去の高校生活をいつまでもズルズル振り返りつつ唯々理想の高校生活を追い求める、本校ではこのキリスト教もへったくれもない理念を教育方針の主軸においております。
それ故に、本校の生徒は基本的に成人を越えております。

そんな生徒たちに学長の私から言えることはただ一つ



君の銀河はきっと輝く!掴み取れ、君だけの綺羅星!!



この言葉を以て学長挨拶と変えさせて頂きます。
なお本校案内において、まるで授業を受けているかのように私から皆様に何かをご教授させて頂くことは一切御座いません。
あくまで各施設の外観や学校行事、また学園都市周辺の様子をお伝えすることで見えてくる私の理想郷を感じとって頂くことを目的としておりますので悪しからず。