今日は朝から出掛けていた。

夕食はどうしようか、と
気になっていた和食屋さんへ。

夫と私と次女。
そして
2年経った今もまだ連れて歩いている
写真立てに収まってしまっている息子。

何名様ですか?

3人です。

通されたのは
3人では大きすぎるくらいの個室のお部屋。

いつもは
こちらが周りの人を気にしながら
私の膝の上にいてもらったり
私で周りの人には見えない様に
隠す様にいてもらったりしています。

何も悪い事なんてしてないのにね。
でも
その写真を見た時の周りの人の反応が
嫌なんです。
想像出来るんです。
あとは
食事の席なのに
なんだか嫌な気持ちにさせてしまうかな、と
気になってしまうんです。

堂々と蒼を座らせられない自分が
情けなくて
でも連れて行かない選択肢は
自分の中にはまだなくて…。

今回の様に個室の時のみ
蒼には堂々とテーブルの上にいてもらっています。

それでもお料理を運んで下さる店員さんは
やっぱり写真の蒼を見て
一瞬顔が強ばります。
見て見ぬふり、をします。

そんなものだと思ってました。
これからもずっと
蒼の存在を認めて同じ刻を過ごしていると
感じているのは家族だけだと思ってました。
それでもいいと思ってました。
どうせ分かるわけないし、と
今でもひねくれている自分がいます。

でも今日のお店の方たちは違いました。

3人として通されたお部屋
お冷を持ってきてくれた店員さんが
もう一度直ぐに戻ってきて

お兄さんにもお水を、と
蒼の分のお冷も用意してくれたのです。

もうこの時点で涙が込み上げてきて
堪えるのに必死でした。

きっと引き継ぎをしてくれたのでしょう。

その後最初のお料理を持ってきてくれた
店員さんは
蒼の分の取り皿とお箸も
用意してくれていて

もう我慢が出来ず
目に一杯の涙を溜めながら
泣き笑いのような顔で
ありがとう、と伝えました。

優しい笑顔で微笑んでくれた店員さん。

この2年
初めてでした。

蒼の存在を
自然に受け入れてくれたお店は…

嬉しかった、心から。
こんなに温かいお心遣いをしてくれるお店があるんだ、、

最近は
次女の事で悩みが尽きず
少しも気持ちの晴れない日々を
ただひたすら踏ん張っています。

また同じ間違いだけは繰り返したくない。
そう思いながら
また進む方向を間違ってしまわないように。
そう思いながら
手探りで慎重に
道を探しています。

そんな中で出会った
温かいお店。

久しぶりに流れた
温かい涙。


頑張れママー
って
蒼の声が聞こえた気がした…



本当に嬉しかったです。


忘れる事のない様
遺しておこう。


素敵なおもてなし
ありがとうございました。