今日は、妻の実家に遊びに来ているので、少しだけ時間にゆとりがあります。ということで、二日連続でブログ書きます。
みなさんは「生産性」という概念を、日常の中でどれくらい意識しているでしょうか。「生産性」とは単純に言うと、どれだけのINPUTからどれだけのOUTPUTを出したか、を表す指標ですね。INPUTは、投資金額/時間/集めた情報量、OUTPUTは/売上/生産量/品質、などで考えられることが多いかと思います。
僕が所属している外資系企業では、新人の頃からこの「生産性」という考え方を徹底的に叩き込まれるので、
・お前に、ひと月いくら金がかかってると思ってるの?
・それって勉強してるだけの作業だよね?何のアウトプットにつながるの?
・いいからバリューを出せ!
といった指導(一部、罵声の場合あり)を、毎日のように頂戴していた記憶があります。あまり思い出したくない過去です。
この「生産性」という考え方は、僕は超重要だと思っていて、国・企業・個人に至るまで、「成長をする」ということは「生産性を高める」ということに尽きると思っています。「生産性が高い」=「仕事ができる」と置き換えていただいてもかまいません。
「生産性」について思うことは色々あるので、それはまた別の機会に書きますが、今日は「生産性」が高い人々ってどんな人か、ってことを考えてみたいと思います。
生産性が高い人の代表的な例としては、工場で勤務する方々や、コールセンターで問い合わせ対応する方々だと思います。日本人の仕事に対する意識というのが根底にあるかと思いますが、それに加えて、INPUTとOUTPUTが数値で表現でき、可視化しやすいという要素もあるからでしょう。この領域は、何十年も改善が蓄積されており、「日本企業の強み」といえるレベルに達しているかと思います。
ちょっと種類は異なりますが、同様の理由で、厳しい売上目標を具体的な数字で示されている営業系の人も、生産性が高いと思います。
でもね、僕の短い人生経験の世界の中で感じるのは、一番生産性が高い人って「子育て中のお母さん」ではないかと。
夜は2時間おきとかにおっぱいで起こされて体力も回復できないような状況の中で、まだ言葉も理解できない子供を守り育てていく「子育て」という活動は
・突発的に発生する子供のシグナルを常にキャッチし、
・何を今すぐ行動しなければいけないのか、優先順位を即座に判断し、
・必要になれば、迷わず周囲に助けを求め、
・その結果(=子供の成長)について、責任を担う
という、超難易度な活動だと思います。しかもひと時も休むことなく、です。
さらに、仕事にも復帰しているとなると、これに加えて仕事と子育てとの両立という、更に難しい判断を日常の中で迫られ続けている状態になります。
そんな状態を考えると、子育て中のお母さんには、家事が疎かになったって、少しだらしなくなったって、全く気にしなくてよい、というのが僕の思いです。それらは、限られたお母さんの体力の中で、優先順位「低」と判断されたことなのだから。
僕の短い人生経験の世界の中では、この「子育て」という超難易度の活動を乗り越えたお母さんは、圧倒的に生産性が高いです。生産性という表現ではうまく伝わらなければ「本当に大切なことを見極める力」と言い換えてもよいです。本当にすごいよ。子育てを経験したお母さんは。
現在、少子化が進んでおり、子育て環境の充実に向けて、政策としてもなんとか解決しようという素振りは見て取れます。なんだけど、「国や企業が子育て世帯を支えてあげる」という思想が、なんというか、もはや的外れすぎ。
「子育て」の期間というのは、ブランクでも何でもありません。むしろ、「子育てを経験したお母さんたち」は、超貴重な経験を積んだ人財である、と社会全体で認識すべきというのが僕の想いです。ただ、なんとなく会社に何十年も居座っているだけの人たちより、ね。
そして、国の偉い方々や企業の経営層の方々は、「子育てのために会社を退職する」「育休を取った人が、復帰しにくいような環境である」という状況は、国にとっても企業にとっても、とてつもなく大きな損失である、ということに早く気がついた方がよいです。日本で最も生産性の高い人々に、活躍できる場を提供できないなんて、ありえないでしょ。
それを提供できない要因(=僕は”終身雇用”だと思ってますが)があるのなら、それはとっとと捨ててしまった方たよいです。(
以前の関連エントリ)
この国には、まだまだ埋もれた人財がたくさんいます。
みんなの意識を変え、その環境を整えることができれば、この国の未来はとても明るい。