前回は話がちょっと逸れてしまったので本筋に戻します。


画素数荒目で多分お互いに微妙な感じだったものの、とりあえずは画像を交換した後、いよいよ約束を取り付けて、実際に会うことになりました。


待ち合わせの場所は定番中の定番、梅田の紀伊国屋書店前のビッグマン。今や待ち合わせ場所なんてちゃんと決めなくても連絡取り合えばフワッとした場所設定でも会えるようになりましたが、昔は待ち合わせ場所をしっかり決めないと会えない、落ち合えない…という感じだったので、待ち合わせのメッカと呼ばれる場所が都会には何箇所もありました。この話題なんだか時代を感じさせますね…。


今もLINE交換するほどお近づきになれてない初回リアルなら場所指定は必要なこともあるけど、まあそれでもSNSのメッセージ機能使えば、会えなくもないですもんね。



そんなこんなで期待に胸躍らせながら…というほどではなかったかもですが、兎にも角にも約束の待ち合わせ場所へ向かいました。


どんな男の子が来るのかな。

現時点でわかっていること。年齢は20歳で大学生。僕との歳の差は9歳。当時の僕がストライクゾーンとしていた年齢層のど真ん中。

半年のメールのラリーである程度は人となりもわかってるつもりだけど、実際はどうなんだろうな。


待ち合わせが近づくにつれて、ドキドキも高まってくる。リアルは会うまでのやり取りの回数や濃さに関係なく、いつでも緊張するんだよな。


ビッグマンが見えるところまでやって来た。大勢の待ち合わせと思しき人たちが目に入ってきた。ただ、今でも忘れられないのは、全身黒っぽい服に身を包んで、首にはマフラーを巻いた1人の若い男の子が立っていて、僕は何故か「この子だ」と瞬時に察知したこと。画像交換した顔写真とも一致している…のか??、何分画素の荒い画像の顔と印象は合致したわけではなかった。それなのに何故か僕は一瞬でその子だとわかった。


一見地味な色の服装だけど、清潔感があって、しかも爽やかな雰囲気。ハッキリとした顔つきでいわゆる男前な部類で、20歳という年齢なりの可愛らしさもある。


「カワイイ!」


僕の第一印象はいたってシンプルだった。声をかける前から、僕は今日こうやってリアルが叶って会えたことだけで、良い1日になることを確信した。そのくらい、彼の醸し出す雰囲気に即ノックアウト状態だった。

彼も僕に気づいてくれて、お互いに最初の挨拶を交わした。彼は僕のことどう思ってるんだろう?気になりながらも挨拶を交わした後すぐに話をするために、近くのカフェに。


カフェに入って席に着くと、堰を切ったようにいろんな事を話してくれた。それほどイマドキな感じでもなく、でも若者らしさもあって、メールのラリーでも感じていた誠実さも「いい感じだな」とさらに僕の中の"好感メーター"は爆上がりしていく。


その後はウインドーショッピング的にブラブラして、結局気づいたら夜ご飯まで一緒に過ごした。お酒も自分と同じくらいのペースで飲んでくれるし、年齢差を感じない心地よさをすでに感じはじめていました。


ただ、僕に後の約束があったため、この日はここまで。別れ際にはまた会いたいなと思っていたので、そっけない別れ方ではなく、また連絡するねと伝えて、後ろ髪引かれる思いでバイバイした。


逆にこの日に何か邪なことを考える隙が無かったことが、後々いい形に落ち着くとはつゆ知らず、多分「あー、時間あればホテル行きたかったなー」とか思ってたはず笑


バイバイしてしばらくして、下心は隠しつつ、楽しく過ごせたお礼を伝えるべく、彼にメールを送ることに。あまりにも印象が良かったのと、当時の僕は少しでも気に入ったら「付き合ってほしい」って軽口を叩きがちな軽薄なヤツだったので、メールで言っちゃおうかなと思い…もしたのですが、思いが早りすぎて失敗することも数々あったので、ここは慎重になろうとこれからもよろしく!程度にトーンを抑えて送りました笑


ただ、それに対しての彼からの返事は思っていた以上に好感触で「もし、付き合うとなったら大事にしてくださいね」的な内容だったのです!もう、この返事にはすっかり舞い上がってしまった記憶があります。


かくして、初リアルは終了したのでした。


さて、この先どうなったんでしょ?


続きは気が向いたら書きます笑



さにしゅー