二宮「ギャァァァァア!!!」

バタンッ…!!

二宮は恐怖のあまり気を失ってしまう

風祭「由香ちゃんさん!」

奥寺「由香!」
「風祭頼む!!」

風祭「はい!」

タタタタタッ

風祭が二宮を抱えて出ていく

ケリド「逃がさん!!」

ビリッ…

ケリド「!?」

ビリィィィィイイ!!!

奥寺の手の機械がケリドに電撃を与える

奥寺「お前の相手は私がしてやる」

シュゥ…

バキィンッ!!

奥寺「やっぱりだめか」

ケリドはその手の機械を片手で破壊していた

ケリド「この玩具で俺が止まるとでも…?」
「異能力"Steel"…」

ギィギィギィギィッ…

ケリドの身体が鋼に変わっていく

ケリド「お前らはあの2人を捕らえろ!!」

生徒「「「はい!!!」」」

ドドドドドッ…

奥寺(こいつ以前よりも…)
「拘束!」

シュシュッン!!!
ギシッ!

ケリドはワイヤーで拘束される

ケリド「フッ…俺は前よりも無茶苦茶強ぇ!!!」

ガギィッ!!

バギィッ!!

ケリドの鋼は更に厚みを増しワイヤーを断ち切る

ケリド「さらに強くなった俺を止めることなど不可能」
「我々の邪魔をするな」

次の瞬間ケリドが奥寺の目の前に移動する

奥寺「…!?」

ドガァァァアアン!!!

ケリドが奥寺を体当たりで吹き飛ばす

奥寺「ガハッ…」

ケリド「今ので数本の骨はやったか…?」
「もう逃げることもできないだろう」

奥寺(こんなところで…)

ミシッ…!

突如天井が崩れ落ちる

ボガァァァン!!!

現れたのは捜査官の服を着た謎の女性

???「大丈夫ですか?」
「奥寺さん」

奥寺「えぇ…」

ケリド「初めて見る捜査官だ」

???「あなたの目は節穴ですか?」
「私は二宮由香ですよ」

奥寺「由香…!?」

ケリド「さっきのガキとは見た目が違うだろ」

二宮?「私は私の仲間を傷つける人を決して許さない」
「行くよ」

ピッ

ギュインギュインギュイン!!!

次の瞬間
二宮と名乗る人物が持っていたライフル型のストラップが大きくなり武器となる

ケリド「おいおい俺の身体にダメージは通らないぜ」

二宮?「そうですかね」

ドドンッ!!!

キキンッ!

鋼の身体に防がれてしまう

ケリド「ガハハッ!!」
「やっぱりな」

二宮?「…」

ドドンッ

ドドンッ

ドドンッ

二宮と名乗る人物はさらにケリドに弾を打ち続けるがダメージを与えることはできない

ケリド「無駄無駄無駄ァ!!」
「死ねぇ!」

ピッ

ケリド「…!?」
「何をした…」

ケリドはその場から動くことができない

ケリド「ウッ…」

ドンッ…

ケリド「グッ…」
「重い…」

プクプクプク!!!

ケリドの身体に付着した弾は徐々に大きくなって行く

二宮?「この時代簡単に手に入る"実用的ストラップ"シリーズの子供でも手が届く、ただの重りを使いました」
「貴方は自らの身体の耐久性を過信していたので、もしかしたらと思って通常の弾ではなく、この重りを撃ち込みました」

奥寺(そんな手段が…)

ケリド「貴様ァァア!」

二宮?「貴方の負けです」

バタンッ…!!!

遂にはケリドは床にうつ伏せになってしまった

奥寺「あなたは…由香の異能ですか?」

二宮?「そうですよ双葉ちゃんさん」

二宮 由香

age:7

gender:WOMEN

ability:"Dream"

いつも眠ってばかりいる小学生捜査官。

柊の事をお姉ちゃんと呼び、起きているときはだいたい面倒を見てもらっている。

異能力は夢を見ている時に出て来たものを現実に生み出すという能力。

意図的に生み出すことは出来ない。


二宮の異能は優しく微笑む


一方

セーラ「そろそろ始めよっか」

メルト「わかりました」

仮面の死神「何をするおつもりですか!?」

セーラ「まあ見てて」

メルト「異能力変更"Infection"!!!」

目の前に捕まっていた生徒たちに光を浴びせる

生徒「グルゥッッ…」

生徒「アァァァァア…」

仮面の死神「…そんなことが」

セーラ「フフッ…早くしないと崩壊しちゃうよー」
「如月零?」


部室にて

大橋「外が静かになりました」

倉橋「異能が解けたのか…?」

樋口「今のうちに生徒の皆さんを安全なところに送りましょう」
「生徒会の皆さんにもよろしくお願いします」

大橋「わかりました」

大橋は雪村たちに連絡を入れる

プルルッ

ピッ

樋口「もしもし」

片桐「樋口さん高校は大丈夫ですか!?」
「今高校に向かってます」
「如月も一緒です」

樋口「えぇわかりました」
「…聞きたいことも山ほどありますが、話は後です」
「応援頼みます」

片桐「はい!」

ピッ

ブッーブッー

片桐「まだ大丈夫らしい」
「如月」

零「なんですか?」

片桐「俺に捕まっとけよ?」

零「え、」

片桐「異能力"Acceleration"!!!」

片桐の脚が青く光る

零「ちょっと、待っ…」

ビュゥゥウン!!!

目にも留まらぬ速さで片桐と零は高校へ向かう

久遠「速っ!」

東雲「おぉ」

政秀「俺たちも急ごう!」

久遠「うん!」

その様子を見る影が1人