先月、【サヘルと8人の子どもたち】という

ドキュメンタリー番組を観ました。

自分と同じように傷みを背負って生きる若者たちと映画を作りたい―。俳優サヘル・ローズの呼びかけに応えて８人の若者が参加し、映画「花束」の撮影が始まったのは２０２０年のことだった。

監督のサヘルも若者たちも児童養護施設出身。複雑な家庭の事情を抱えて生きてきた。撮影現場は、傷みを分かち合う「居場所」のようになり、「表現」は気持ちを吐き出す手段となっていった。映画完成までの日々を追った４年間の記録。

子どもたち、というよりもう大人なのだけど…

施設で育った事自体をその当時は「そういうものなんだ」と淡々に時が過ぎたと語る若者たち。

子どもならではの感情、「甘えたい」「欲しいものをねだりたい」「わがままを言いたい」「ほめて欲しい」そういった気持ちを押し殺しながら普通に憧れ、色んな想いを抱えて成人したのだと思う。

うまく言葉に出来ないけれど…辛くて切ない。

色んな事情があるとは言え、

この子たちは何も悪い事してないのに、、、

でも彼らは強い。

過去を振り返りつつ、これからの人生は自分で切り開くんだという意志が画面からしっかり伝わってきました。辛い過去…話してくれて、ありがとう。

映画【花束】

映画「花束」

hanataba-project.com

映画、観てみたいなぁ。

何か出来ることと言えば

【知ること】なのかな。と思い、

サヘルさんの著書も読んでみました。

言葉の花束　困難を乗り切るための“自分育て”

Amazon（アマゾン）

イランで生まれ、養子縁組した養母と日本へやってきたのは8歳のとき。外国人母子家庭として暮らし、差別も貧困もいじめも経験し、一時は絶望し、ギリギリ自死から逃れたことも。

今の輝かしい姿から想像できないような苦難とどう向き合ってきたのか?腐らずに、自分を前向きに育ててこれた背景には何があるのか?

さまざまな困難を切り抜けてきたからこそ、今、「弱っている人々に、同じ気持ちで寄り添える」。体験を語りながら、「アナタの力になりたい」と紡いで、言葉の花束にして捧げる。

美しくてテレビの世界でキラキラ輝いていて

こんな苦労人だとは全く想像が出来ないけれど…

傷ついた過去があり数々の痛みを経験してきた

彼女だからこそ紡げる言葉がたくさん…。

血縁はないけれど育ての母親である

フローラから受けた愛の大きさと言ったら！

涙なしでは読めません。

特別支援学校にもね、

PTAの仕事をし始めてから知った事なのだけど

◯◯学園という施設から通う子がいるのです。

それが１人や２人じゃないのです…

どういう経緯で施設で過ごしているのか

事情はわからない。

親が病気で育てられないのか…

亡くなってしまっているのか…

子供の障害を受け入れる事が出来ず

養育が出来ないのかも知れない。

その子達が

笑顔で楽しく過ごせているといいな。

職員さんや学校の先生たちから

たくさんの愛情を受けられてたらいいな。

のびのび成長してくれたら嬉しいな。

そんな事を思いながら

サヘルさんの本を読んだ昼下がりでした。

幼少期を児童養護施設で過ごした作者による自伝的コミック。施設に関するコラムも掲載されています。

絵も登場人物も可愛らしくて好きな作品♪

同世代の女の子ばかりの生活が楽しそうな反面、ふとした瞬間の寂しい表情や母親との面会日のエピソードが切ない…。

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イツカミタアオイソラ・施設篇＜下＞きみとうたった愛のうた～児童養護施設でくらしたあの頃に～【電子書籍】[ りさり ]

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イツカミタアオイソラ（1）ーー家族ごっこ＜上＞ーー【電子書籍】[ りさり ]

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松本大洋さん作の【sunny】

こちらも児童養護施設の子供たちが主人公の作品。いつか絶対読んでみたい！！

松本大洋さんも小学生時代を施設で過ごした経験があるそうです。

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サヘルさんの生き方。紡ぐ言葉の重み。