本当の意味で生まれ変わるのかもしれない。

強くなるために変わる、そのためには「能力」の高い選手を獲得するのは当たり前のこと。
それが強豪であり続けるための強さ。

ユベントスは今年の夏ジャンルイジ・ブッフォンが去った。
代わりと言ってはなんだが、クリスティアーノ・ロナウドという、ワールドスターな選手を獲得した。
これまでのユーベのフロントからは考えられないやり方だった、けどその効果はシーズンが始まる前から表れた。
経営的な利益も出てファンも増える、ユベントスというチームもまたひろがる。
これはユベントスにとってはプラスでしかなかった。
そしてそのほかにも能力の高い選手を何人か獲得してCL制覇に本腰を入れて、シーズン開始を臨んでいる。

しかし、昨日の夜クラウディオ・マルキージオというユベントスのプリンチピーノ(小さな王子様)が退団するというニュースが流れてきた。
ユベンティーノには重すぎて、整理がつかないような情報であった。
ユベントスはこれまで国内では強豪、世界では中堅のような扱いだった。
2011-12のシーズンを迎えるまでは、、、
それ以降は優勝を重ね7連覇という偉業を成し遂げた、これは簡単にできるようなことではない、例え国内最強の地位をもってしても。
それは高い能力の選手の獲得を続けてきたからではなく、言うまでもなくジジやマルキージオみたいなユベントスの血筋が流れた選手がいたから、チームに忠誠な選手がいた「戦力」の高い選手がいたからではないだろうか?

戦う強さも必要だが戦う姿勢も大事だと言うこと。
そういう選手はピッチに出ていなくてもチームに貢献できるのかもしれない。
ここ最近でそれを感じられたのは、CL準々決勝のレアル・マドリー戦だ。
1stlegを0-3とホームでまさかの大敗。しかもレアル相手で2ndでは攻撃の要ディバラはいない、世界の誰もが諦めろと言った。
けれど、ジジやマルキージオみたいな選手は前向きなコメントを残した。
彼らの言葉を信じてはいたが正直、心の片隅では無理なのではという気持ちはあった。
しかし試合が始まってみれば、開始早々にマンジュキッチのゴール、その後前半終了間際にマンジュキッチが再びゴール。2-0で折り返す、ここの時点でビアンコネロには光が射したような気分だった。
選手たちは誰1人諦めていなかった、それはジジやマルキージオがいたからこそであった。
そして後半にマチュイディの得点で3-0、総スコアでも3-3と同点に追いつき流れは完全にユベントスかと思われた、試合終了間際、PKの判定が下された。ユーベはあっけなく終わった。
これが試合に勝ってゲームに負けたといういいお手本ではないでしょうか。
けど、ユベンティーノは大満足だった、半ば半分諦めてたユベンティーノからしたら申し訳ないくらい、選手たちはこの難しい試合をやってのけたのだから。
ユベントスとはこういうチームだと、他の強豪にはない強みをみせてくれた。世界にユーベの強さを、怖さを知らしめるゲームになったと思う。
そして同時に、ユベンティーノで良かったと本気で思った。

だからこそ、そういう伝統を受け継いでる選手が去っていくのを簡単な思い出はやり過ごせない。
ただいい選手ってだけではないから、長年チームのために尽くして、チームに忠誠を誓い、全霊を捧げてきた。
王子は言っていた「Fino alla Fineはスローガンではなく、生き様」だと。
その言葉のように最後まで彼はチームのことを思って退団を決意したのだろう。
最後の1人だった、伝統的な選手が去った。
僕は彼がどこに行っても応援するし、最後にはユーベに帰ってくると信じてる。

ユーベの強さはもう感じられないかもしれない、新生ユベントスは別の強さをもって世界の舞台に挑むことになる。
これはユベンティーノにしかわからないかもしれない。
ここからは僕の思いだが、この新生ユベントスで納得いくようなドラマを見ることができなかったり結果を出してくれないようであれば、今までのようにユベントスを愛することはできないかもしれない。
ただ単にジジやマルキージオが好きだったからというわけではなく今まで感じてきたユベントスを捨てて、伝統的な選手が去ったユベントスだからこそ、本当の意味で強くなければ意味がない。
そこの思いに引っかかってたからCL制覇できなかったんだよって言わせてくれるくらい強くあってほしい。良い意味で去った選手のことを忘れられるくらいの強さを。
彼らにしがみつかなくてよくなるくらいに。

Forza Juve!!