介護とビジネスについて、端的に分かりやすく説明します(現役、高齢者施設の施設長なので)。
介護ビジネスとは?と、聞いて連想するもの・・・・少子高齢化だから、食いっぱぐれが無い ・利益を上げたら、悪い人扱いされる ・一部のボランティア精神旺盛な人がやってる・行政主導だから基準とかうるさくて割りに合わない ・働き手がいなくて運営が大変そう ・問題起こしている会社多いよね・・・
こんなところですかね?
さて、2000年から施行された、介護保険制度により、消費者は介護サービスを民間事業所に原則、1割負担で契約して、介護を受けることが可能となりました。その代わり、40歳になったら、介護保険料を負担するようになったけど・・・
介護サービスを運営する権利が、
民間企業にも門扉が開かれ、多くの異業種参入がなされました(病院・建設関係・不動産関係・新規事業・・・)。
新規開設は、行政の計画に沿って、公募方式のため、挙(こぞ)って、チャンスを逃す前に、
多くの企業が参入しました(数が確保された時点で、公募ストップするから)。
一方で、日本の保守的な文化の1つに、介護があります。
昔の「姥捨て山」の話を聞いたことありますか?
参考サイト⇒
http://hukumusume.com/douwa/pc/jap/07/28.htm
この話を一言でまとめると、昔の、ある村で、食いぶちが少なくなるから、60歳になったら山へ老人を捨てに行くしきたりだったが、外国から侵略できるか否か、この国の知恵を計るため、謎解きが国に送られました。国中、大ピンチだったが、孫達が床下に隠してい老人が、正解を回答し、村を救ったという話である。
実は、この日本も歴史を辿ると、まだまだ老人(福祉)を大切にしているとは、言えない国です。
私は、全国津々浦々、訪れた事は無いですが、
断言できます。
あなたの町にある、特別養護老人ホーム、障害者の施設で、規模の大きいものは、山のふもとにありませんか?
山のふもとの一角に、まとめて建設された地域がありませんか?
これが、
この国の歴史です。都合の悪いものを隠したがるでしょ?最近、民間参入が始まってから、市街や住宅街に建設されるようになったけど。
「認知症」って、最近、聞いたこと無い人がいないと思いますが、2006年まで、「痴呆(痴女・痴漢の痴)に、(阿呆の呆)」と国で呼んでいました。そう、わずか8年前まで・・・私がかつて受講した、厚生労働省指定研修の名称は、「痴呆介護実務者研修」です。
介護ビジネスは、介護報酬が国の裁量によって変化し、安定しない。同時にビジネスの源泉である
介護人材が採用困難。
需要がこれ以上ない程あるのに、介護人材が定着しない理由とは?
国でいろいろ難しいこと考えているけど、「単純にイメージだと思う」
「きつい・汚い・危険・給料安い」 ⇒ 「4K」 ~ 若者が寄り付かない仮にこのイメージが、
『やりがいがある(Y)・未来を描ける(M)・チャンスをゲッドできる(C)・愛を知ることができる(A)』 ⇒ 『介護の仕事は、愛のYMCA』と宣伝しまくったら(センスが少し古いか・・・)。。。間違いなく、イメージ簡単にひっくり返るのに・・・
なぜなら、学生の就職人気ランキングで、銀行、商社、旅行会社、広告代理店、〇〇関連企業みたいのが、少なくないが、この、ド不景気にどこの企業が30年先、安定しているかなんて誰も分からない。つまりは、
今のイメージに過ぎないということ。何で、新卒の3割が3年以内に退職すると言われているの?やっと就職できたのに・・・
意識している無意識は別として、私達(若者も)がイメージで選んだけど、欲しいのは、
感情で感じる
「やりがい」です。その次に、理性で考える「生活を継続する為の給与、将来性、社会的なちょっとした地位など」ものでしょう。
一方で、
多くの介護事業者が、この人員基準という壁に苦しみ、撤退をしていきました)。中には、不正を犯して不正請求して指定の取り消しを受ける事業者も少なからずありました(業界最大手だったコムスンも)。
介護ビジネスで成功するには、ぶっちゃけ抱え込みが必須です。
良いイメージのワードに変えると
「ワンストップサービス」です。
具体的には、
自社内に居宅介護支援事業所とその他の在宅サービス、居住系サービスを幅広く所有、展開するということ。
自社の居宅介護支援事業所ケアマネジャーにサービスを認められ、自社内の在宅サービス(訪問介護・デイサービスなど)を利用していただき、重度化した際は、自社の居住系施設(認知症グループホーム・有料老人ホーム・サービス付き高齢者住宅など)に入居していただくというシステム。
医療法人であれば、更に法人内の病院に受診させるということも可能。
グループ内でスケールメリットを生かし、サービスが完結するので顧客にとってもWin-Winの関係が構築されるシステムである。
これが介護ビジネスの黄金システムです。