2枚のハガキが届いた。

京都から1枚。
大阪から1枚。

2人とも、最後に会ったのはいつだったかな?

1人は九州に来る前に、
もう1人は九州から帰った時にだったっけ。

どちらも最後に会った時に
心を少し病んでいた。

でも、笑顔で私を見送ってくれた。


京都から届いたハガキは喪中ハガキ。
彼女は自分の誕生日に自殺してしまった。

自殺する2週間程前に
ある人にSOSメールを出していた。
私もよく知っている、「ある人」に。

でも、その「ある人」は
そのメールを無視してしまった。

悔しかった。腹が立った。
「ある人」にも自分自身にも。

人ってこんなに簡単に死んじゃうんだと思った。
今年の2月のこと。

喪中ハガキが届いて
またその事を思い出してしまった。

「彼女は精一杯生きてくれました。
 誰にも迷惑を掛けずに
 笑顔の素敵な女性でした。
 本当にありがとうございました。(彼氏より)」
と添えてあった。顔が浮かんで、涙があふれ出た。


そして

大阪からのハガキは結婚報告。
中学からの友人で、21歳で子どもを産んで
シングルマザーになり、頑張っていた。

「この度ご縁があって結婚することとなり・・・」

あぁ、彼女はやっと生涯のパートナーが見つかったんだ。

心から嬉しかった。
本当に、幸せになって欲しいと思った。


2枚のハガキ。

どちらも同じ46歳の女性。

2人の人生の岐路どこにあったんだろう。


明日の自分の44歳の誕生日を前に
2枚のハガキを眺めながら。

考えてもしかたがないんだけれど。