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腹膜播種と東東京

5年前に虫垂癌で手術、遺残。1年間抗癌剤。3年前遺残部拡大、抗癌剤再開。のち遺残部縮小。昨年、根治を目差し遺残部切除。周辺転移あるも同時に切除。これで完治かと思ったが今年9月腹膜播種に。一気に深い谷底へ。余命2~3年と宣告を受ける。

今日、自分のがんを見つけてくれたクリニックの先生に、5年ぶりに会った。

まず自分は、はじめに5年ぶりの無沙汰を詫びた。

そして、

腹膜播種になったこと。
先生が紹介してくれた(5年間通ってる)病院から、「手術(根治)は出来ない。今後は基本的には延命(抗がん剤)治療のみ。一般的な余命は2~3年」と言われたことを話した。

続けて、

でも自分は根治を目指したい。
そしてその手助けを、先生にお願いしたいと伝えた。

しかし先生からは、腹膜播種に対して手術をするというのは、現実的ではない。
腹膜は臓器を守る大切な役割を担っている。仮に全摘したとしても必ず大きな問題に直面する。腹膜播種に対抗出来る現実的(堅実的?)な治療方法は、やはり「抗がん剤」なのではないかと。

その上で先生は、

今、国立大の病院と一緒になって、新薬の治験を行なっている病院がある。
現時点では、胃がんから腹膜播種になった患者への新薬が主体だが、大腸がんからの腹膜播種についてもその先生に相談するのが一番良いと思うと続けた。
さらに紹介状はいつでも書くと。

残念ながら先生からは、あなたの相談すべき先生は、自分ではなく、その先生の方だと思うよ。と言われてしまった。

しかし、ここ数ヶ月、「生き残るためには腹膜全摘しかない」と考えていた自分にとって、「抗がん剤の新薬(治験)」という選択肢もあるのかもしれないという話しは、僅かではあるが、新たな希望をもたらしてくれる話しであった。

最後に、先生が5年もの間、自分を憶えてくれていた理由を聞いてみた。

先生によれば、どうも私が、体の異常を随分熱心に訴えていた患者で、先生の方もその一生懸命さに応えようと、奥の奥まで内視鏡で丹念に調べたという記憶があるらしい。
そしてその結果、大腸のー番奥に先腫を発見、虫垂がんの存在を確信したことなども記憶に残った理由だと話してくれた。

先生には、12月の頭に、今通っている病院でPET-CT検査があるので、その結果が出たら、また相談に乗って頂きたい旨を伝え、クリニックをあとにした。