10代の恋愛のこそばゆさって良い。
不馴れから来るのか、あの独特の雰囲気。
こういう内容の話をしたからとか、メールが来たからとか、手を繋いだとか、もうキスをしたとか、そういう異常な段階意識みたいなところにフワフワした感情とモヤモヤした居心地。
恋愛への憧れみたいなものを感じながら、なんだか韓国ドラマみたいなこと言ったり。
クラスメイトにはバレないように帰ったり。
夜2ケツしてお巡りさんに怒られるとか。
無灯火ではよく怒られてたけど2ケツなんて友達ぐらいしか相手いなかったぜ。
学ランとセーラー服で、帰りのバスが一緒で雨が降っちゃって、急いで小さな屋根付きのバス停まで走って、取って付けたような会話をして、みたいな伝説。
休みの日にばったり会っちゃって、ちょっと緊張しながら少し話そうよなんて夕方の公園でソーダを飲む、みたいな迷信。
中学生の時に同じ学年だった少し苦手な勢い系の黒人の女の子がいて、土曜日に忘れもの取りに学校行ったら一緒に帰ろうって言われて、急いでいるから走って帰らなきゃと言って本気で走って帰ったら、息も切らさずに家までついてきて、そういうところが良いと言われ、その晩は朝までクリアしたポケモンのレベル上げをやった記憶。
英語の授業中にパイズリと英語っぽい発音で言ったら女子が口をきいてくれなくなった。
その時に初めて公共の場所での禁句、ハリーポッターで言うところのヴォルデモート的な言葉があるのだと知った。
つまりあの時、クラス内に張られていた保護魔法が破られてしまい、”シカト”というデスイーターにやられることが決まった瞬間だった。
しかし反省はしてません。
何故なら俺がハリーポッターであったから!ヒーハー!!!






