アパート代の月400ドルの他、食料や雑貨などの生活費100ドルくらいを加えた500ドルが我々の月々の生活費用だった。
毎週末にアパートから10分くらいのところにあるスーパーに買い物に行くのが日課で、そこで1週間の食料などを仕入れていた。毎回の買い物はだいたい15~20ドルくらいだろうか。食料は加工品でないものは本当に安い。
玉ねぎ5キロ300円、ニンジン2キロ150円、リンゴ1玉150円くらいだろうか。野菜は、毎回定番の玉ねぎやニンジンに加え、マッシュルームやセロリ、ブロッコリー、ホウレンソウなど、いずれも高くない。ブロッコリーやホウレンソウは冷凍のものが特に安かった。
特に安いのは穀物で、大豆は5キロが400円くらいで、これが安売りになると半額。米も10キロ1000円くらいで、これも安売りになると半額。スパゲッティやインスタントラーメンのような、加工品ではあるものの凝っていない商品も安かった。スパゲッティは1キロで200円、インスタントラーメンは一袋20-30円くらいではなかっただろうか。「buy 1 get 1 free(一つ買うともう一つは無料)」という定期的に半額状態になるものも多かったので、そのタイミングを見計らってまとめ買いした。そのような感じだと、毎回の必需品は15ドルもあれば十分で、アイスクリームやお菓子などの嗜好品を買っても大した金額にならない。
コーヒーを飲む以外、特に外食をすることない生活であったが、毎日腹いっぱい食べたし、十分な栄養が摂れていたと思う。娯楽の少ない生活だったので、腹いっぱい食べられたのは本当に幸福であった。
また、毎回の買い物で濾過した飲料水を10リットルほど買っていた。1ガロン(約4.5リットル)の空のミネラルウォーターの容器を持って行って、スーパーの入り口付近にある水販売機で買うのである。10リットルで20円。これは自転車にリュックを担いで買い物をする我々にとっては持ち運びが大変だったが、必需品の入手での不満はこれくらいのものであった。米が安売りの時は、水10キロ、米20キロをリュックに入れて帰ったりした。防犯のため自転車は3階の家まで担いで上がっていたので、荷物が多い時は大変良い運動になった。
(つづく)
・米