第二日目はカリフォルニア州のベイカーズフィールドを出発。
天気は晴れ。とりあえず東に向けて進み、宿泊地は様子を見ながら決めることにした。
風景は果てしなく乾いた荒地。アリゾナ州に入ると最高速度が65マイル(104キロ)から75マイル(120キロ)に上がった。これが荒っぽいアリゾナスタイルなのだなと思ったが、一方で道路の質も悪くなった。少し凹凸があるうえに、工事中のため一車線しかない区間が長いこと続いた。路肩の外側はすぐ砂利になっていて、時速120キロで踏み外すと横転してしまいそうである。この運転には神経を使った。初日も下り坂でブレーキが焦げてしまうアクシデントがあったが、この日も少しハラハラしながらの運転であった。
午後遅くになり、田舎町のフラッグスタッフあたりが今日の宿泊地になるかなと思い始めた頃、フラッグスタッフから真北に100キロほど行くと、かの有名なグランドキャニオンがあることを知った。すでに朝出発したベイカーズフィールドから750キロ。途中ハラハラしながらの運転で疲れていたが、道は空いてそうだったので往復2時間あればさっと見物できそうに感じた。頑張って行ってみることにした。
ほとんど車のいない一本道をひたすら走ってグランドキャニオンに到着。展望台のような場所の向こうには壮大な風景があったが、日暮れ直前になってしまい、感動よりも少し後悔が大きかった。
フラッグスタッフに戻った時には日も完全に暮れていた。街中はなんだか暗く、歩いている人たちもなんだか荒んでいるように見える。アリゾナはネイティブインディアンが多いと聞いていたが、初めて見た。
この街にもモーテル6があり、投宿。また、昨日同様、中華レストランで詰め放題の弁当をテイクアウトし、コンビニでビールを買って宿に戻る。
この日は途中グランドキャニオンに立ち寄ったため、合計でほぼ1000キロくらい走った。
少し疲れたが、一日1000キロくらいは走れるんだなと思った
↑フラッグスタッフからグランドキャニオンまで往復250キロくらい
(つづく)