実況見分があった翌日、私たちは自宅から最低限の荷物を持ちだせる事になったので、警察の方と住宅ソーシャルワーカーさん(こちらの方々が荷物を載せる車を用意してくれました)協力の元で、荷物を運び出しました。
○ランドセル・学校の道具
○下着・服・上着・靴
○子供達の3DS(ちなみに私のも)
○役所の方に言われた物(母子手帳・年金手帳など)
○パソコン(家にはパソコンが3台あって、あの男と私は別々の物を使っていたので自分が使っていた物)
他にもまだまだ沢山持っていきたいものはあったけれど、引っ越しの車のような大きなトラックとかではないので、そんなに沢山は積めません。
でもほんの一部の物だけしか持ちだせなくても、最初家を飛び出した時は何も持たずに出てきてそれでその後やっていくんだと思っていたので、これだけでも持ち出せて本当に良かったし助かりました。
その後役所の方と合流して色々と書類を書き込んだりした後、別の保護施設に向いました。
次の保護施設はとても過ごしやすく、今の自分たちにとっては本当にありがたい環境でした。
私達は色々な方々に助けて頂いて感謝ばかりの毎日でした。
その施設での生活は私たち三人とても穏やかに過ごす事が出来て、家を出てからずっと慌ただしかった私たちがやっと一息つけたような気がしました。
でも、穏やかに過ごしているようでも、子供達と私の中にあるあの男の事、この先の不安は消えるわけではありません。
夜になり子供達と眠っていると、毎日夜泣きで目覚める小1の娘。
突然叫んで目が覚める小5の息子。
その度に「大丈夫だよ。お母さんが側にいるよ」と言って抱きしめてあげると子供達はすぐにスーっと眠りました。
夢だけは私にはどうする事も出来ない。本当に可愛そうで、申し訳なく思いました。
そして私も、毎日悪夢にうなされて目が覚めました。
見る夢は、あの男に見つかって連れ戻される夢だったり、普通に前の家であの男と元の生活を送っていて、もう逃げられないと絶望している夢。
汗びっしょりで目が覚めて本当に最悪な気分でした。
そして体。
体は正直なもので、どんなに自分は大丈夫と思っていても、数ヶ月毎日お腹を下していました。自分は胃腸は丈夫な方なので、これには本当に驚きました。
子供達は幸いお腹を壊したりする事は無かったのでそれだけは良かったです。
ちなみに保護施設にいる間は無保険状態で病院にかかれないから、とにかく風邪をひいたりしないようにして下さいと言われた事が物凄くプレッシャーでした。
色々と不安はありましたが、私たち三人は毎日笑顔が絶えることはなく、常に前向きに過ごせました。