本日、関東大学ラグビーリーグ戦 第3戦
法政vs拓殖の一戦が行われた。
2戦目にして早々敗戦を喫した法政は
大学選手権に向けてはもう後がないところまで追い込まれてしまった。
まさに首の皮一枚といったところだ。
完成度が低いとか、今年に限らず毎年言ってたことだが、勝負に対する執着がない、
メンタルが弱い、試合(前後半)入りが悪い、フィットネスがない、前後半1試合通じて
集中した試合が一つもない。
もう本番のリーグ戦 しかも第3戦まで来ている。
こんなこと言ってられないところまで来た。
今日は選手の勝負に対する意識、現状への危機感、課題に対する意識などメンタル部分で
上位と対戦するだけの闘志を感じることが出来るか注目して観戦した。
結果以下の通り
法政 拓殖
前半 26 12
後半 34 5
法政 60 17
法政快勝
(前半)
法政 風下からのスタート。
前半開始早々 法政気を抜いている感じがしないが、負けられないというプレッシャーなのか?
動きが硬い。
攻め込まれながらも、逆襲で法政に最初のトライチャンスがくるもスローフォワードやノッコンで
せっかくのチャンスを潰す悪いパターン。
またも嫌なムードがあった。
11分 拓殖 モールからトライ
G失敗
法政0-5拓殖
予想通り拓殖FWが強い。
と同時にチャンスをものに出来なかったことも痛い。
しかし、法政ここで少し落ち着いた感じで、徐々にパスが繋がりだす。
18分 法政自陣から根塚選手が素晴らしい突破で大きくゲイン。ここから反則を得てタッチに。
ラインアウトをものにすると法政モールから一気に押しFL山下選手がトライ。
G成功。
法政7-5拓殖
法政 拓殖にやられたモールでやり返すトライ。
そして法政早い時間帯に逆転でチームを落ち着かせる価値あるトライだった。
23分 法政吉永選手の力強い突破から右展開でFL山下選手が拓殖を振り切りトライ
G失敗
法政12-5拓殖
吉永選手の留学生をも倒す厳しいタックルは健在。
32分 法政 中央付近でスクラム。
呉選手が抜け出し、フォローした根塚選手が中央にトライ
G成功
法政19-5拓殖
40分 法政陣内 拓殖ラインアウトをアレックス選手が払い法政ボールに。
FL山下選手が大きく突破で拓殖陣内に入る。
さらに土山選手が猛進して拓殖陣内深くに入ると井上選手、金井選手と
繋いで中央にトライ。
G成功
法政26-5拓殖
アレックス選手のラインアウトでのせり際の強さが素晴らしい。
復帰2戦目ながら馴染んできているのが頼もしい。
自陣からのピンチをトライに変えるアレックス選手の1プレイだった。
前半終了
序盤ミスで慌てたが、落ち着いてから風下ながら引き離せたのは大きい。
ただ、まだ安心は出来ない。
スクラムでは相手が上、ラインアウトも不安定。
セットプレーを修正したいところ。
引き続き集中して最初のトライを奪いたい。
頑張れ
(後半)
6分 法政 最初に突き放すトライをとりたいところだったが、拓殖が蹴ったキック。
風に流され獲りにくかったとは思うが法政痛いノッコン。ここからスクラムもコラプシングをとられ、
一気に法政陣内深くに迫られ拓殖に最初のトライを許す
G成功
法政26-12拓殖
ここから立て続けに食らい、拓殖の息が吹き返すと、
専修戦同様 法政の激弱メンタル発動の可能性がある。
後半早々だが勝負どころの感じだった。
9分 法政リスタートのキックに拓殖 お見合い、気が抜けた?のか反応が遅れ
ボールが転がり、一気に法政選手が拓殖陣内に雪崩れ込んで反則を得る。
ここで悪い流れを断ち切る意味もあったと思う。
手堅くPGで3点をとり、法政嫌な流れを断ち切る。
法政29-12拓殖
11分 法政土山選手が拓殖陣内深くまで迫ると中村選手が外に振ると見せかけ
自ら切り込み中央下にトライ
G成功
法政36-12拓殖
15分 法政前戦とは違って早めに動く。
李選手、アンドリュー選手IN 稲田選手、FL山下選手OUT
18分 斉藤選手のランスキルは素晴らしい。
義経みたいな巧みなステップで80mくらい走ったか。
拓殖塵埃を蹂躙してトライ。
G成功
法政43-12拓殖
法政 集中して中押しと徐々に差をつける理想的展開。
30分 法政 拓殖陣内深くでスクラム。
これを法政 これまでスクラムでは押されていたが、拓殖FWにも疲れが見え、
逆に押し込みスクラムトライを狙うような押し込み方から、左に素早く展開し、
井上選手がトライ
G失敗
法政48-12拓殖
35分拓殖トライ
G失敗
法政48-17拓殖
39分 中央付近で根塚兄選手が抜け出し大きくゲインし、拓殖DFを引き付けると
フォローしていた安達選手につないで右サイドにトライ
G失敗
法政53-17拓殖
法政50点にのせる。
ロス 法政 尚もトライを取りに行く。
中央付近で金井選手が抜け出し、フォローした菊田選手、中井選手と
つないでトライ
G成功
法政の気迫が伝わるダメ押しトライだった。
法政60-17拓殖
ノーサイド
法政60点をとり、快勝!
点数というより、中押し、ダメ押しと最後まで集中して出来たことを評価したい。
注目していたメンタル部分も序盤こそ硬さはあったが、集中、気迫、危機感はスタンドでも
感じることが出来たことは良かった。
大学選手権に向けて法政踏みとどまるとともに、悪夢のシナリオである入替え戦を
遠ざける貴重な勝利となった。
ただ、勝負事だからタラレバは意味ないが、もし留学生が3人出てたら、もし今日留学生が負傷退場してなかったら、接戦になってたかもしれない。
またセットプレーも終盤は巻き返したが課題は残った。
こうした点で日大戦を考えれば今日の勝利に浮かれてばかりも
いられないだろう。
このあたりは、対戦までの2週間 引き続き意識して行かなければ
ならない。
まあ 今日勝ってチームがまとまった感じのいい雰囲気が出てきた感じが見えた。
このムードを高めて日大戦に向かいたい。
もっと進化した試合を見せて欲しい。
法政の巻き返しに期待する。
頑張れ 法政!