衆議院選挙が公示された。
緊迫する北朝鮮情勢の中で、国防含む憲法改正論議、消費税増税、社会保障、教育無償化など
争点になりそうだ。
今回は政局の動きが激しく気が付けば三大勢力の争いとなった。
有権者にとって分かりやすい構図になったのではと思う。
面白いのは小池氏率いる希望の党。
都知事選、都議選の勢いをかって、都政に専念と言いながら屁理屈つけて
一気に国政に打って出る動きをした小池氏の勝負だ。
野望むき出し、策に策を弄し、まさに劇場型で見ていて派手さは凄い。
だがこの手法も最初こそ勢いがあったが、公示時点ではすっかり胡散臭いものになってしまった。
やはり都知事になったばかり。石原さんみたいにはいかない。
都知事選、都議会戦で派手に相手を絶対悪と仕立て上げて叩き、さも都政改革の救世主のような
劇場型選挙をやって圧勝劇をつくった結果、今度はこれが足かせとなっていて都政軽視、都民への
裏切りと映る国政進出の動きは一気に批判のマグマに変わった感じだ。
そして国政ともなるとこれまでの小池旋風にはなかった 小池氏個人の都政の実績といった点がクローズアップされ、小池氏の政治能力にも負のイメージが出来た。
敵を作り、大騒ぎして混乱させるだけさせて、敵を倒してもすっかり停滞している豊洲市場問題やオリンピックの件、電柱、花粉症、残業などあやしい0政策等々・・・うやむやなものばかりが浮き上がってきた。
策を弄して、詐欺フェストで政権を簒奪して日本を暗黒時代にした民進党に壊滅的打撃を与えたことまでは大いに評価できる。
されど、その後が悪手極まりない。
排除・選別といいながら、100人もの当選目当てのポリシーのない民進党議員を
抱え込んてしまった。政権交代で一気に天下とろうと急ぎすぎたのかな?
イメージ悪化は避けられないものになった。
本当に安保法制に賛成が入党の条件なら、これまでの政治活動からはこの民進党議員の入党数字はありえない数字だ。
党を挙げて、国会内でプラカードを持ち、プロ市民とつるんで太鼓をたたき大騒ぎで反対していたのに、
何故こんなに多数を公認にできるのか不思議でならない。
もはや新党 希望の党といっても構成員の主力は実質 民進党議員と民進党をはじかれた二軍レベルの議員、あとは何者かもわからない素人ばかり。
こうなると民進党の看板が変わっただけで、実質は民進党で、何ら新鮮味がないのは当たり前。
そしてここに流れた議員たちは当選のためにこれまでの思想とか信念とかは一時的かもしれないが簡単に変えるいい加減な議員。
おそらく選挙が終われば、小池氏の失墜は目に見えるし、党の主導権争いもあって離党、分裂して、
今回希望の党がうたった公約とは反対の動きをする議員が出るのは容易に想像がつく。
こういう議員をこの選挙で極力裁く必要がある。
都政に専念するということで出馬しなかった小池氏。
ではだれが国会議員のリーダーとなって財源も示さないBIなどの大風呂敷公約を実現するのだろうか?
この観点からも信用がぐらつく。
小池氏のそばにいて、すっかり自分が大物と勘違いして痛々しい若狭氏?
民進党でもはじかれた細野氏やパワハラ後藤氏? それとも都議選で民進党の選対本部の頭として小池氏と対決しながら、節操もなく小池氏の軍門になびいた松原氏?
はたまた全く無名の素人? 小池氏に掌で転がされ、すっかり裏切り者となった前原氏?
公約の内容も疑問だが、その実行するメンバーも無理そうな人ばかり。
公示前に失速するのは自然の流れかと思う。
まあこの政党はともかく、小生もよく各政党の主張を聞いて一票を投じたい。
・消費税は何故上げる必要があるのか? 一方凍結をうたうならそれに代わる財源は何か?
・原発0なら代替エネルギはどうするのか? 今よりも電気代はどうなるのか?
・憲法の改正内容は具体的にはどう変更するのか? また改正がダメというなら、最悪の危機に対して
国民を守る具体的手段は何か?
甘い公約や、ただ否定の公約といった曖昧な公約ではなく、具体的なことを正直に訴えている議員・政党に投票したいと思う。
まずは投票日まで勉強しよう。