1週間ほど前になりますが、練馬区の貫井図書館で開かれた「ヤングケアラーについて学ぼう!」の講演会に行ってきました。
その日は都立チャレンジ高校に通っている高校3年の大学受験生が英語の勉強に来る日でしたが、時間を大幅にずらしてもらい何とか行くことが出来ました。
実は前回の記事「ヤングケアラー支援の前進」で紹介した一般社団法人「ケアラーワークス」の代表理事 田中悠美子さんが講師として話してくださるとのことで、「ケアラーワークス」が行政と連携するに至った経緯を知りたいというのが、講演会に参加した一番の理由でした。
ヤングケアラーの支援については、一個人や社団法人、NPOなどが独自で出来るものではなく、行政との連携は欠かせないと思っていたからです。
それは府中市が日本財団の助成金を得て、若年性の認知症など福祉の分野で精力的に活動している「ケアラーワークス」が適任とのことで、話をもってきたそうです。
府中市が市の財源だけではなく、日本財団のサポートも受けて、「ヤングケアラーの支援」に乗り出すのは、画期的なことだと思いました。
代表理事の田中さんともお時間をいただいて、少し話すことが出来たのですが、「行政は頭が固くて、まだまだヤングケアラーに対する認識も乏しく、本気で取り組もうとしているところが少ない」というのが、共通認識でした。
当日は、小学校の時から、25歳の今日まで母親のケア―をしているという25歳の女性の話も聞くことが出来ました。
彼女は自分をヤングケアアラーと認めることに葛藤があったと述べていました。
「自分がケアをしてきたと認めることが怖かった。ケアしていることは普通じゃないんじゃないか、ケアをしていることで❝普通の子ども❞でいられなくなるんじゃないかと思っていた」とのことですが、その気持ちが変わったのは、同じような経験をしてきた人たちに出会えたことも一因かもしれないと。
似たような経験をもつヤングケアラーや元ヤングケアラーと出会える場(ピアサポート)は、ヤングケアラーにとって分かり合える仲間がいて、気持ちが楽になる場のように思えます。
「ケアラーワークス」が実施しているLINE相談「けあバナ」ではチャットのやりとりも出来るそうです。
興味があったり、気が向いたらぜひアクセスしてみてください。
公式LINEアカウント けあバナ
https://lin.ee/C5zlydz