大人の保健室 ~未成年の方は保護者同伴で~ -8ページ目

大人の保健室 ~未成年の方は保護者同伴で~

基本 下ネタ

たまに政治とか時事とか。

脈絡も何も無い 落書きです。

※ この一連のパイプカットの話は2012年8月に行われたものです。

*********************************************************



ここまでの4話で報告した通り、術後 私は

「人畜無害」と言うか、完全な「無精子」状態のはず。



神に背く存在となった訳で、ほんの少しの背徳感もある。



傷も完治しており、生活にはなんら悪影響も無い。


若干、切った所に妙な しこり はあるものの、


だからと言って特に何か不具合がある訳でも無い。



結論から言うと、この手術は「大成功」だった訳で、


あの いわゆる


「生理が来ません」問題からは

完全に無縁な場所に立った状態です。


まあ、そもそも

何で10万円も払って痛い思いをして、

こんな手術を?という話ではあるのですが、


そこにはやはり何と言うか、

「色々」ある訳でして、

これは流石にブログに書く事では無いので割愛。



さて、

では 術後に最終試験の為、訪れた泌尿器科。

「無精子確認検査」 の簡単な流れを。


予約も無く

精子片手にフラリと現れた僕を見て、

例の二人の看護婦が「あっ」という顔を見せる。


もう二度とここに来るつもりも無い僕は

診察券を既に捨ててしまっていたので、

受付の手続き上、名前を名乗る事に。


「シンゴ(仮名)です。」


「そうそう!シンゴさんですよねー!!」



思い出したー という感じで嬉しそうな二人。

ひょっとして僕の話をあちこちでしてるのではと疑心暗鬼。



名前は 是非とも 忘れて頂きたい。


そして、二人の内 年上と思われるあの(推定32歳)看護婦が



「で、今日はどうされましたか?」と聞く。


・・・。


え・・・?



だってあんた達が9月1日に精子持って来いと

そう言ったじゃないか ・・・。


余りに二人の女性がきょとんとした状態であった為に


「今日は拙者、精子を持って参りました。」


とは中々言い辛く、プロなんだし「先に気付けよ」と思うが、

ここでもじもじするのも 逆に恥ずかしい。



またもや(前回読んだ方のみ分かる)大きな声で


「 精子 を持って来ました!」


と胸を張って言ってみる。


あ っと いう声が彼女達から漏れて、


「あ~、 じゃあ 精子下さい。」


と両の掌を笑顔で差し出される。



うーーむ。


相当に “非・日常”だなあと思う。


採取して来た精子をケースで手渡すと彼女はその

半透明のケースに入った それ をじっと見詰める。


いやいやいやいや 

あんたは別に見なくていいから。


ほんと この人達にとっては

別に見慣れたもんかもしれないですが、

「精液」を女性に手渡すなんてのは

ちょっと普通の世界では有り得ない行為で、

機械的に医師の元に即座に運んで欲しいところ。



彼女はしばらくそれを眺めた後、


「そっか~、あれからもう一ヶ月も経つんだねえ・・・。」



と、遠い目で思い出の様に振り返る。



 やめてやめて



人のちん○この手術を基準に時の流れを憂うのはやめて。


二人、顔を合わせて

「早いよね~・・・。」とか言ってる。


いいからさっさと持って行きなさい その精子を。





土曜日だというのに患者は一人もいない待合室。

平日のが多いのかな?

それとも繁盛(?)してないのか・・・


思えばここに患者が2人以上いるのを

3回目の訪問にして一度も見た事が無い。


客(?)単価が高いからこれでも問題無いのか

結構いい仕事だよなーとか思いつつ、

とは言え「泌尿器科」ならではの大変さも

当然あるだろうなあとか妄想を始めた時、

「どうぞー」という声が掛かり、診察室へ。


 


  遂に     審判の時。




もしもここで



精子が 「有る」 と診断された場合、

一体どういう事になるんだろう?

やはりもう一度切開して・・・カットするの?


あの時 の痛みが蘇り、絶対に御免だと思う。


しかし、この病院のパイプカットは

「結ぶ」

のでは無く、

「切る」

タイプなので、精子が出て来る可能性は

0%なのです。



物理的に配管が繋がって無いので

そこは有り得ない。


可能性があるのは、配管内に残った

残党が「まだいる」という事だけ。


なので、先程の「再手術」というのは

有り得ない話なのです。


が、しかし 怖いもんは怖い。





「うーーん、見事に・・・。」


見事に?


「一匹もおらんね。」


顕微鏡を覗き終わった医師が

ほれ とモニターを指差す。


あ、これって顕微鏡の映像なのか。

指差されて見た映像には何も映っていないが、

つまりそれが手術の成功を意味するらしい。


ようやく

大金払った甲斐があったんだなあと実感。

ああ これでもう後は何も考えずに生活出来る。


診断書は普通書かないそうですが、

特別に書いてもらいました。


「精子確認されず」という文言を書面で確認し、

感慨もひとしお。


大事に一生保管しておこうと思います。



帰り際に看護婦に記念写真撮ってもらい、


医師とも記念のツーショット撮ったりして大はしゃぎ。


「いい笑顔」と言われました。




「そんなに嬉しいんですか?」

若手の看護婦が去り際の僕にそう問う。


そりゃあ、この結果の為に金払って

痛みや何やらを我慢して来たのだから

まあ 嬉しいに決まってる。


とは言え、彼女が言いたい事は何となく分かる。

きっと女性には一生分からない事だとも思う。


「ええ、まあ 嬉しいですよ?」


言った途端に何かちょっとした背徳感と言うのか

「・・・良かったのか?」という自問が浮かんだが、


そんな事  考えても仕方ない。



「一体・・・何をするつもりなんですか?」




若い看護婦は普通聞かないだろうと思う様な

泌尿器科らしからぬ事まで聞いて来る。


・・・若いんだな。 23~24位かな?


きっと理解出来ないでつい口をついたのでしょう。



「色々ですよ。」


決め台詞としてふさわしかったかどうかは別として

親指を立ててそういい残すと自動ドアの前に立ち、

早々にその場を逃げるように立ち去った。



もう二度とここには来るまい。



残暑とは言うものの、まだ真夏の様な日差しを浴びて

日傘を差す30代半ばと思しき女性と、その隣を歩く

これまた30代半ばかという男性が笑顔で向こうから現れ、

狭い歩道で僕と擦れ違う。本当に何気ない日常の風景。


ただ、

自分の体がきっとこの男性とは既に違うんだろうという事に


軽い 違和感 を覚える。


きっとこの二人は今から子供を授かるのだろう。




さて


今回のこの決断が今後の僕の人生に

どう影響するのか分かりませんが、


我が社の諸先輩方はこの手術を絶賛する。




84歳 技術顧問

「パイプカットは素晴らしいよー。フリーだね。」

「世界中の女性と僕は“生”で交わってるんだ。」


67歳 副社長

「パイプカットは大人として当然のエチケットだよ。」

「今もお仕事があるもんでね!」



彼らの様な大人になりたいのかなりたくないのか

まあ、これはちょっと微妙だなあとは思います。



が、しかし


一つ普通の人が踏まないステップを踏んで

一つ人間として成長した気になりながらの 第5話






「一体・・・何をするつもりなんですか?」





この看護婦の言葉は浅いようで深い気もする。



一生 僕の心に刻まれる言葉になるかもしれません。




僕はこの先の人生で 一体  何  をするんでしょうか。



これにて パイプカット は終了。



さーて 次は何書くかなあ。