もげらであります。今日はちょっとリキ入ってます。
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何かにつけ、40代半ばにして免許を取りたてのくせに、したり顔で車の話をする僕ですが、
家にあった本とか、警察庁の発表数字を見て車社会について、色々と考えてしまいました。
簡単ですが、調べたのはこれ。
・
運転免許統計(平成22年版) -
警察庁 www.npa.go.jp/toukei/menkyo/menkyo13/h22_main.pdf
(PDFです)
開くと、運転免許に関する基礎的なデータが、数々の切り口で表になってます。
取り急ぎ、ダイジェストで理解できる事を列挙しますと、こんな感じになります。
①今は平成24年度中なので、前年の23年度の統計がまだ上がっておらず、
22年度(23年3月締め)の統計が最新データになっている
②昭和44年度当時は運転免許(普通以外も含む)を保有している人は、全国に
2,500万人もいなかった。また、その83%が男だった。
③男女比で言えば、昭和56年度におよそ7:3、平成9年度におよそ6:4になったように、
どんどん
女性による免許取得比率が上がり、現在では全体の構成比が56:44になっている。
④「保有者数」で言えば、現在は(若者も老人も)8,100万人を超えて、まともな調査をし始めた
昭和44年度と比較すると、約3.3倍に増えている。なお、この数には例えば原付だけ持っている
と言う人も含まれる。
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⑤その22年度の8,100万人の「年代別構成」は概ね25~64歳がボリュームゾーンで、
65歳からの保有率は突然低くなる。 どの年代も男女比は男の保有率が上回っているが
ボリュームゾーンにおける男女構成比率はおよそ53:47とほとんど差がない。
⑥8,100万人の免許種別の内訳で「何らかの2種免許」を持っている人は全体の2.7%の
220万人しかいない。残りの7,900万人は「大型や原付を含む何らかの1種免許」を
保有しているが、
一般に言われる普通免許まで(普通+二輪や普通+小型特殊を含む)を
持っている人は、なんと、435万人しかいない。
⑦しかも、中型1種・大型1種など、いわゆるトラックを運転できる免許保有者は722万人と
普通免許保有者よりも多い(こりゃびっくり。)
⑧年代別の免許保有者の「
前年度比」は総数だと横ばいだが、
39歳以下の保有者数は
男女とも下がっており、40代に突然前年度より増える。(もげらはこれ。)50代後半にまた
下がり、60代になるとまた上がる。このことは想像するに、「免許取らなきゃ」というように
保有に義務感を感じる最後の年代が40代。55歳は会社によるが定年離職が始まる年齢で
この世代は疲労感があり、それより年上の60代は定年をポジティブに考え、新しい免許取得に
積極的になっているものと考えた。
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⑨また、
30代以下の免許保有率の低下は本当にハンパなく下がっている。インフラ整備で
車がなければ生活出来ないという住環境ではなくなったのかもしれないし、
携帯電話や
ゲームに金を使い、車にかける資金がないともいえるが、大枠で言うと少子高齢化が
大きな理由になるが、さらに言うと、昨今の景況感による「
取得へのあきらめ」が
見え隠れすような気がする。
・・・っつうか、就職する時に必要だから、おまいら今から合宿で取ってこいってば。
⑩第一種・第二種とも、免許の「新規発行数」は年々マジで下がっている。想定される理由は
前述のとおりだが、いわゆる普通自動車免許の数字に驚くような事実を発見した。
平成19年度から「新しく免許を取った数は男女比では女性の比率が多くなった」のだ。
教習所にいる人の半分以上は女性だといっても過言ではない。
どうも最近合宿免許を紹介するサイトが
やたらと女性向けに作ってあるな~と思った人がいたら、
その考えは正解なんです。
⑪押しなべて全年代の免許の試験の受験者・合格者とも10年前の13年度から比較して
約7割に落ち込んでいる。
⑫当然、
教習所も火の車で、まず教習所の数は10年前の13年度から1499から122校廃業し、
22年度は1377(8.1%減)。教習所の卒業者数も198万人から157万人弱へと減っている
(21%減)。しかも1教習所あたりの卒業者数も1322から1137人へと減っている(14%減)。
教習所は、いま完全に生き残りをかけた戦いを強いられているはずで、この明確な数値に
目を向けられないか向けても無頓着なままでいると、マジで廃業に追いやられるだろう。
そして、逆に言えば教習受講者にとってみれば、値段が下がるだろうことも期待できるし
予約は取りやすくなるだろうし、いままで怖かった教官が優しく変身したりして、
得することが
多くなることが予想される(僕、マジで最近取って良かったかも)。
⑬ちなみに教官の数は、この10年で紆余曲折あるものの、大枠で言うと1割減。
ただし、技能ができる人と学科しかできない人がいて、その割合が年度によって
増減が激しく、傾向としてはつかみづらい。警察の天下りの一部であることも考えれば
データとしては10年間だけでなく、それ以前から見たいところ。
この切り口は斬新だ(笑)!改造車の買い取りです
ということで、ずいぶんと熱を込めてしまいましたが、今日の所の結論で言うと、
メーカーはいままでのような車づくりをしていたら、そのうち車が売れなくなるね。
だって、いま免許持っている人は高齢化して行って、そのうちこの世からいなくなるでしょ?
しかも世相的に金持ちが一部で、殆どの人は現金を持ってないよ、多分。
そして、それより若い層は免許保有率が死ぬほど下がっていて、そもそも人数がいないんだよ?
最近のエコカー&ファミリーコンパクトカー全盛である理由はこのあたりの世相や
景況感をもろに反映しているわけだね。
次回以降では、家にあるマーケティングの本から知った、世代別の車の好みについて書いてみましょうか。