20th Anniversary GLAY EXPO 2014 TOHOKU
2014/9/20(土) @ひとめぼれスタジアム宮城(MOVIX京都)

初めてライブビューイングを体験してきた。
夏の野外ライブ(当初の個人的な予想よりはるかに涼しい気候になったが)を冷房のきいた映画館で見るというのはどんな感じなのだろう。
座ったまま見るの?コール&レスポンス的なやつは応えるの?
などなど初のライブビューイングは行くまで謎が多かった。
一部販売のあったグッズを買って上映シアターに向かう。
席は画面のちょうど正面ぐらいの高さ、ステージが前にあるとすればTAKURO側。
(TAKURO側は初めて。いつもは真ん中よりHISASHIまでは行かないJIRO側が多いので。)
既に画面にはひとめぼれスタジアムの様子が映しだされている。
あちらの天気は快晴。
GLAYの野外ライブでは当然の天気。
京都はくもり。
この日はこっちは雨でも、あちらは絶対に晴れてほしいと願っていたから安心する。
もしかしたら願いが叶ったから、その分こちらは天気が悪いのかもと思った。
(翌日の京都はとても気持ちいい快晴だった。)
続々とシアターにファンが集まってくる。
友人のお隣に座られた方はお子様連れ。
「子どもが相手では話にならない。」と、開演までしばし歓談。
この方もライブビューイングは初めてで、座って見るのか、どんな感じなのかと私たちと同じことを言っておられた。
開演のSEが鳴り、現地のお客さんの手拍子が始まるなか、こちらでは着席したままちらちらとお互いの様子を探り合う素振り。
最後列の方が立っているのみで、他は私たちも含めて立ちたいが周りは立っていないし…という感じで。
思いきって私たちの両隣の方(片方は先程のお子様連れの方)に「立ちません?立ちましょう!」とお声をかけて立ち上がり、SEに合わせて手拍子をする。
するとつられて次々と他のお客さんたちも立ち始めた。
とうしたらいいのかわからない、というのは皆同じだったのだなあと思い、思いきって立ってよかったと思った。
メンバーがステージに現れて演奏が始まる。
メンバーそれぞれの笑顔が今まで見たことがないほどキラキラとしていて、それが快晴の東北の空によく映えていた。
それだけで泣きそうになる。
おそらくGLAYファンなら誰しも、ないかもしれないと思っていたEXPOの開催。
ずっとずっと期待し、待っていたのはファンだけでなくメンバーも同じだったのだなと、笑顔を見て思った。
公式発表はなかったものの本来は、2012年がEXPO開催とされていながら震災によって世間的にも気持ち的にもそれどころではなくなり、白紙に戻った。
GLAYの間でも震災のことやいろんなことを考えて今後やるべきではない、2004年でEXPOは完結して、新たにHOTEL GLAYという形もできたからやらなくてもいいのではないかと意見が出たそうだ。
ROCK AROUND THE WORLDツアー(2010~2011年)でTERUが口にした、「BELOVEDをEXPOで皆で歌いたい。」という“夢”によりこのツアーで毎回セットリストに入っていたBELOVEDも歌うことが憚られた。
震災後初めてのHIGHCOMMUNICATIONSツアー(2011~2012年)ではBELOVEDに代わってと言ってはなんだが、生きてく強さを皆で歌うことでツアー最後に組まれた福島県・岩手県に皆の愛情や想いを届けようということで、生きてく強さがセットリストに毎回入るようになった。
私も今は無き、京都会館で被災地に届くようにと大きな声で歌った1人である。
GLAYに託せば本当に1人1人の想いがきちんと届いているという確信がある。
長居スタジアムのHOTEL GLAY(2012年)ではEXPOの開催がサプライズで発表された。
しかも東北での開催。
20周年の節目での開催。
予定より3年あとになったが、「僕らの20周年は東北に捧げます。」と力強く、心強い宣言と共に発表された。
そのあとに長居スタジアムが1つになって久しぶりに歌ったBELOVEDはすばらしい光景で涙がでた。
また再びBELOVEDが歌えたこと、TERUをはじめメンバーと共に“夢”に向かって再び歩みを進められるという嬉しさも大きかった。
EXPOの開催が東北で本当によかったと思う。
現時点でこれ以上の開催地に相応しい場所はないと私は言い切れる。
ただ単に20周年のお祭りというだけなら東京や東京以外の関東圏でやるのが、収入面でも集客面でもあらゆる面で環境はいい、とは、よく言われていることだが。
震災がなければもしかしたら実際にそうなっていたかもしれない。
しかし20周年を東北に捧げた彼らにとって、これ以上の場所はなかったし、私たちファンもそれを望んでいた。
少なくとも私は彼らが「東北、東北」と言っているのを少しもさみしいとは思っていなかったし、むしろどうぞ行ってきてほしいと思っていた。
東北、東北と言いながらも他の場所にいるファンのことを忘れていない、むしろいつも以上に気にかけていてくれることもわかっていた。
私は今回、京都でライブビューイングでEXPOに参加したわけだが、確実にあの日、全国のライブビューイング・wowwowさんで参戦、もしくは見られなかったけれど応援していたファン全てがひとめぼれスタジアム宮城に、あの今まで見たことがないきれいな空の下にいたと確信している。
もう今後ないかもしれないと思っていたEXPOが東北の方の後押しによりようやく開催されたこと。
今までGLAYによって東北へ想いを届けてもらってきたけれど、ようやく同じ場所で一緒に分かち合える日がきたことを本当に心から感謝し、嬉しく思った。
ステージ上のメンバーの笑顔も涙も“20年やってきて感慨深い”というのではなかった。
震災から3年半、特にTERUをはじめとしてメンバーがそれぞれに触れてきたこと、感じてきたこと、EXPO開催までの想いが溢れてきたものだったと思う。
結果的に20周年の年に開催されたが、20周年を祝うというよりも、東北のためという気持ちが大きかったのだろうということは、メンバーの表情を見れば容易に想像できる。
セットリストも20周年のお祭りというよりは、東北に想いを寄せて選んだというような曲ばかりだった。
今回のテーマ曲であるBLEEZEに始まり、
GLOBAL COMMUNICATION、グロリアス、誘惑、サバイバル、口唇、BE WITH YOUとEXPOのタイトルを飾ったり記録を作ったりしてきた、GLAYといえばという曲がずらり。
過去のEXPOで歌われて定番となっているhideさんのMISERY、
東北の閃雷やGLAY EXPO MICHINOKU KIZUNA TAIKO、東北六魂祭とコラボしたHIGHCOMMUNICATIONSとI'm in Love、
新曲・疾走れ!ミライ、
今回の目玉とも言えるHISASHI vs JIROによる未発表曲・Black Money、
そこから怒涛のたたみかけパート(JIROがそう呼んでいた)のFAME IS DEAD、彼女の“Modern…”、VERB、
最近では1曲目かラストに演奏されることが多かった、ピーク果てしなく、ソウル限りなく、BEAUTIFUL DREAMER、
「いま出会えたことに本当に感謝しています」と歌われたSAY YOUR DREAM、
TERUが声を詰まらせながら歌ったBible、
HIGHCOMMUNICATIONSツアーで全国から東北に届けてきた、生きてく強さ、
「本当はやるのはこわいんだけど、皆がいてくれたら力強い歌になる気がして」というTAKUROの言葉から始まった、君に会えたら、
どんな会場でもやわらかな風が吹くHOWEVER、
そして最後はEXPOで歌うどころか、開催さえ危ぶまれたなかで再びGLAYとファンの“夢”になった、皆で歌ったBELOVED。
今回演奏された全ての曲が東北の方を励ます、これからも共に歩んで行くための曲だったことは間違いない。
アンコールでは私の予想ではドームツアーの発表と思っていたが、実際はアリーナツアーが発表された。
もちろん京都なのでいちばん近い大阪城ホールが発表されたときは他の会場の発表よりも大きな歓声があがった。
久しぶりに会える喜びはやはり大きい。
終演後、ライブビューイング会場では、10月15日発売のnew single・百花繚乱/疾走れ!ミライから、百花繚乱のMVが上映された。
YAVAI!!
私もライブビューイングの会場にいながら、けれども確かに東北にいる方たちと同じく興奮し、涙し、あの時間やあの空間を共有したと確信している。
「僕らの20周年は東北と共にありますと言いましたが、僕らのこれからは東北と共にあります。」
という言葉に20周年だけでなく、この先もずっと風化させないという決意を感じた。
全ての上映が終わって外に出て友人といつもなら「楽しかったねー」などと言いながら興奮冷めやらぬという感じで駅に向かうのだが、今回は2人とも言葉にならなくて、しみじみ「本当にいいライブやったね」「言葉にならへんね」と言いながら言葉少なに帰途についた。
非日常感を味わうには京都では物足りないかと心配したけれど、どっぷり非日常を味わえたのはやっぱりGLAYが作る空間だったからかな。
今回は“終わってしまってさみしい感”がいつも以上にものすごい。
しかし感傷に浸ってる暇がないのが秋!
あー、日常はとても忙しいぞ。
まだまだ書きたいこととか、時間が経つとまた思い出すことが次々と出てくるけどキリがないのでこのへんで。