story 140 宝探しゲーム③
京介「ハッキリ言う!!」
「沙織が好きなのは崇!!」
「君だよ。」
「でも、それは沙織がただ騙されてるだけだ。」
「仮面の君を沙織は好きになった。」
「そして、僕からも離れていった・・・」
崇「・・・」
「あの頃の君はやさしかった・・・」
「思いやりがあった・・・」
「そして、誰よりも友情を大切にする男だった・・・」
「でも、全て偽りだ!!」
直樹は・・・
直樹(俺の確率でいけば・・・)
(校庭にあるのは間違いない。)
(何処だ!?)
(グラウンド・・・)
(確率0%。)
(木の下。)
(確率0%。)
(ど、何処だ!?)
(倉庫・・・)
(確率20%。)
(んっ!?)
(近いな・・・)
(あの当たりだとすると・・・)
(まさか、ベンチ!?)
(確率95%。)
(ビンゴ!!)
京介と崇は・・・
京介「あの明るい君も偽りだ!!」
「そして、あの涙も・・・」
「全部お見通しだよ!!」
「いつか君が僕に話ししてくれるまで待とうと思ってた・・・」
「真実を話してくれる事を・・・」
「しかし、あれ以来君はずっと心を閉ざしたままだ。」
「偽りを隠すように・・・」
「僕から沙織を奪う為に・・・」
「隼人を使って・・・」
「沙織を襲わせたあの時から・・・」
楓は・・・
ピカッ!!
光が差し、一瞬目の前が明るくなる。
楓(ま、まただ・・・)
(またあの光景・・・)
(沙織さんのキスシーン)
(んっ!?)
(沙織さん嫌がってねーか!?)
(まさか無理やり!?)
(相手は誰だ!?)
(あ、アイツ!!)
(この企画に参加してるヤツ!!)
(えっ!?)
(嫌がってねーのか!?)
(沙織さんあの野郎を抱きしめたぞ!?)
京介「もういいだろ!?」
「何とか言えよ!!」
「お前が襲わせたんだろ!!」
「あの時一緒に流した涙も嘘だったんだろ!!」
「黙ってないで何とか言えよ!!」
崇「あーそうだよ!!」