story 133 沙織姫登場
北野「それでは、第3ステージに移る前に・・・」
「いよ、いよ、沙織姫の登場でーす!!」
「ここからはメディアにも出ますので、皆さんくれぐれも粗相のないようにお願いしまーす。」
「ちっ!!」
「愚痴が言えるのもココまでか!!」
「ったく、マジで全員失格にすりゃーよかった!!」
「さー皆さん、リハーサルやりますよ!!」
「沙織姫が登場したら拍手喝采でお願いしまーす。」
「解ったかごぉら!!」
「じゃーリハ1回目!!」
「沙織姫の登場でーす!!」
楓と拓也は・・・
拓也「な、何が拍手喝采だ!!」
「バカじゃねーのか!?」
楓「あーホントくだらない。」
「まーこれからは個人戦になるらしいから、さっさと降りよっと。」
パチ!!パチ!!パチ!!
拓也「こ、コイツ等やる気満々じゃん・・・」
北野「は~い。」
「良く出来ました。」
「なかなかいい感じですね。」
「雑魚が拍手してんじゃねーよ!!」
「沙織姫の相手になろうなんざ1億年早い!!」
「じゃー本番行きますよ!!」
「カメラマンの皆さんも用意はいいですか!?」
「私もメディアスタイルで行きたいと思います。」
「ホントはもっと言いたい事あるんですけど、仕事だから仕方ないですよね。」
「ちょっとは司会者らしく行きますね。」
「マジ面倒くせーけどな!!」
「本番5秒前!!」
「3秒前!!」
「2!!」
「1!!」
「沙織姫の登場でーす!!」
ざわ、ざわ、ざわ。
沙織「皆さん、ごきげんよう。」
上村 沙織(ウエムラ サオリ)18歳
学園のアイドル。
クレオパトラの生まれ変わりと言われるほど容姿は端麗。
半径1メートル以内に入って者は皆、惚れてしまうらしい。
しかし、それには訳が・・・
おおおおおっ!!!
結人「沙織姫ー!!」
「結人を宜しく!!」
「コッチ見てー!!」
一護と健太郎は・・・
健太郎「すっげー!!」
「本当に綺麗だね。」
「見とれてしまうよ。」
「ねー桜井君!!」
一護「う~ん。」
「確かに綺麗は綺麗だけど・・・」
「僕はちょっと苦手だなぁ。」
「またまたそんな事、言っちゃって!!」
「本当は心臓バクバクしてるくせに!!」
「い、いやー全然、興味無い・・・」
直樹と敦は・・・
敦「おい!!おい!!」
「見ろよ!!直樹!!」
「すげーぞ!!」
直樹「言われなくても見えるよ。」
「確かに綺麗だ・・・」
「でも、なんだこの気持ちは・・・」
「不思議な気持ちだ。」
直樹(なんなんだろう・・・)
(この引き付けられる思いは。)
(マジで惚れそうだ。)
(こんな事ってあるのか!?)
(何かあるな・・・)
楓と拓也は・・・
拓也「ほう。」
「なるほど・・・」
「こりゃ惚れるわな。」
「俺もちょっと本気出しちゃおうかな。」
楓「・・・」
「何見とれてるんだよ。」
「まさか、また惚れたとか言うんじゃねーだろうな!!」
「ほ、惚れた・・・」