story119 沙織姫の王子様になる確率 | りょうの一期一会

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story 119 沙織姫の王子様になる確率







その頃。






結人は・・・






結人(全然見つかんねーよ!!)

(楓のヤツ、本当に見たのか!?)





(あー愛しの沙織姫!!)




(早く出ておいで!!)








玲奈「うざいんだよ!!」



「くだらない事やってんじゃねー!!」







結人(んっ!?)

(あれは確か・・・)

(拓也が好きだった子だよなー)







玲奈「気安く話しかけるな!!」



「ご、ゴメン・・・」

「結構、良い出来上がりだったから試しに入ってもらおうと思って・・・」

「面白くなかった!?」






「くだらない!!」





そう言い残して玲奈は去って行く。







拓也(もしかして、恐かったのかな・・・)

(結構、可愛いところもあるじゃん。)

(あはっ。)



(しかし、相変わらずだなーあの態度。)

(あはっ。)







結人は拓也を見つける。







結人「よう!!」




拓也「何だ結人かー」




「何だとは何だよ!!」

「俺が話しかけたら悪いのかよ!!」






「いや、別に。」




「ところで、さっきの女って例の女だろ!?」




「あーそうだよ。」




「何をあんなに怒ってんだ!?」




「これが可愛くてよー。」

「俺らのクラスってお化け屋敷やるんだけどな。」

「試しに入ってって言われたらしく、普通に入ったんだけどよー。」

「直ぐに出て来てあのざまよ。」

「本気で恐かったんじゃない!?」

「あはっ。」





「ふ~ん。」




「あんな怒った顔してると、可愛い顔も台無しだな。」





「何言ってんの!!」




「あの顔が良いんだよ。」




「あの顔が!!」




「やっぱ、可愛いわ。」




「お前も変わったヤツだな。」




「お前に言われたく無いけどな。」




「な、何・・・」




「ところで、結人のクラスは何やんの!?」




「この学校の男前コンテストやるんだってよ。」

「殆んど薫の趣味でやってるようなもんだけどな。」

「ホント薫もミーハーだろ!?」


「大体、コンテストなんてやらなくても一番は決まってるだろ!?」





「お前じゃ無いよな。」




「俺だよ!!俺!!」



「でもよー、薫のヤツが俺はエントリーさせないって!!」

「本当、頭に来るよな!!」



「結構楽しそうだな。」

「お前らお似合いだよ。」




「全然、楽しく無い!!」

「しかも、全然お似合いじゃ無い!!」





「おっ!!」

「ムキになっちゃって!!」



「結人もまんざらじゃ無いんじゃないの!?」

「実は惚れてたりして。」



「ば、バカ言ってんじゃ無いよ!!」

「あんなガサツな女に惚れる訳ねーだろ!!」





「あっ!!」



「こんなところで油を売ってる場合じゃなかった!!」




「沙織姫を探さなくてわ!!」

「じゃ!!俺行くわ!!」



「後で、俺のクラス寄ってみろよ!!」

「拓也と楓は何故かエントリーされてるからよ!!」




「あー気が向いたら行くわ。」










直樹達は・・・












直樹「俺が調べた所によるとな。」

「やっぱり沙織姫の王子様になる確率が一番高いのは六車さんだよ。」



「やっぱりそうだよな。」


「六車さんが一番で80%。」

「で、その次が椎名だ。」

「アイツが75%だな。」



「ふ~ん。」

「例の直樹を振ったヤツね。」



「悲しい事に俺は50%。」

「で、木村って野郎も俺と同じ50%なんだな。」



「じゃーよー!!」

「俺は!?俺!!」




「あー聞きたいか!?」




「聞きたい!!聞きたい!!」




「5%。」




「げっ!!」




「ま、マジで・・・」




「聞くんじゃ無かった・・・」





「そう落ち込む事も無い。」

「殆んどのヤツ等が0%だ。」

「確率があるだけマシだぞ。」





「ま、まーな。」

「0%じゃ無いって事はチャンスはあるよな・・・」

「でも、直樹の確率は当たるからな・・・」

「ご、5%じゃな・・・」




「他に確率あるヤツいてるの!?」




「俺が調べた限りではあるが、三上さんが60%。」




「やっぱり高いなあの二人は・・・」




「で、ファンクラブ代表のヤツがいるんだが、これが10%。」

「そのパートナーがギリギリの1%。」



「限りなく0に近いな。」

「ソイツは問題外として後は!?」





「どうしても不思議なんだが・・・」




「何故、あんな名前も聞いた事無いヤツが70%もあるのか・・・」




「70%!?」




「三上さんより上じゃん!!」





「誰だ!?」

「全然、思いつかないぞ!!」



「あー俺も全然、聞いた事無かったよ。」

「敦はこの名前聞いた事あるか!?」


















「桜井 一護。」