story 97 まだ気付いていない・・・
拓也「俺で良かったら一緒にいますよ。」
拓也(恵さんになら騙されてもいいかな。)
(例え誰かの変わりだとしても・・・)
(俺も恵さんと一緒に居たい。)
恵「拓也くんってやさしいね。」
「少しだけ拓也くんのやさしさに甘えてみようかなぁ・・・」
「少しとは言わずに、ずっと甘えてもらって良いですよ。」
「拓也くんともっと早く出会ってたらなぁ~」
「あんなヤツの事なんか直ぐに忘れたのに!!」
「今からでも遅く無いですよ。」
「俺がずっと一緒にいますから。」
「そんな事言っていいの!?」
「はい。」
「恵さんの側に居たいんです。」
「恵さんも俺の側に居てくれますか!?」
恵は小さく頷く。
楓達は・・・
お互いの距離を縮めてる。
恵「もしかして、キスしようとしてる!?」
楓「してるよ。」
「家、遠いよ。」
「いいよ。」
「元彼のところに戻るかもよ!?」
「いいよ。」
「私、わがままだよ。」
「いいよ。」
「浮気しない!?」
「しない。」
「遠距離恋愛、出来る!?」
「出来る。」
「大切にしてくれる!?」
楓は小さく頷き・・・
そのままキスをする。
そして、夜は静かに更けて行く。
しかしまだ、楓と拓也は気付いていない・・・
ここは、遠く離れた場所だと言う事を・・・
そして、これは・・・
真夏のアバンチュールだと言う事を・・・