story95 惹かれ合う二人 | りょうの一期一会

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ifs(イフス)連載中


story 95 惹かれ合う二人







「もう少し居たら!?」




「なんで!?」




「えっ!?」




「なんでって・・・」







「もしかして、私の事狙ってるでしょ。」




「ば、バカ!!」




「お前はどうして、そう言う事しか言えないの!?」

「彼氏に振られる理由が解ったよ!!」





「どう言う意味よ。」




「ムードってもんを知らんのか!!」



「ムードって!?」



「解るだろ!?」

「このシュチュエーションだぞ!?」



「ドラマみたいな出会いで、しかもこうやってまた会ってる。」



「惹かれ合う二人って感じだろ!?」




「何で私と楓が惹かれ合うの!?」



「お決まりだろ!?」

「こう言う時は二人は惹かれ合うんだよ。」

「一般常識だろうが。」



「そのまま二人は恋に堕ちるって結末だよ。」




「な、何言っての・・・」



「そんな事ある訳ないじゃん。」






楓(な、何言ってんだろう俺・・・)

(勢いでベラベラと話してしまった。)




(そ、そんな訳ねーよな。)










一方




拓也達は・・・









「ご飯食べに行かない!?」



拓也「えっ!?」


「昨日のお礼に。」


「今回は私の本当の気持ち。」




「マジッすか!?」


「行きます。行きます。」




「よし。じゃーお姉さんが奢ってあげよう。」


「何が食べたい!?」





「じゃー肉!!」


「バーベキューも食べ損なったし。」



「よし!!じゃー焼肉屋に行こう!!」


「私、美味しいお店知ってるんだ。」





拓也(全然有るじゃん。)

(入り込む余地あるじゃん。)



(惹かれ合う二人って感じ。)


(アハッ。)










楓達は・・・









「そうだな。」


「俺が間違ってた。」


「お前とは無理みたい。」





「それ!!」




「な、何!?」




「ずっと言おうと思ってたんだけど。」

「お前、お前って言うの止めてくれる!?」



「ちゃんと名前があるんだから。」




「愛って呼んでよ。」



「ちゃんと名前で呼んでよね。」












「惹かれ合う二人なんでしょ。」