story80 浜辺のバーベキュー③ | りょうの一期一会

りょうの一期一会

ifs(イフス)連載中


story 80 浜辺のバーベキュー







一護「し、知られたくないって何!?」



真琴「・・・」



「わ、私の素性・・・」



「知られたら桜井君に嫌われちゃうから・・・」



「どうしても知られたく無かった・・・」






一護(だ、だから何が!?)






「で、でも、もう駄目だね。」







バシ!!



丁度、その頃英二が透を殴る。








一護「えっ!?」

「英二さんが透さんを殴ってる!?」








「正直に言えよ!!」


「好きなんだろ!!」





麻由美「もういいよ!!」

「止めてよ二人とも!!」





「そんな昔の話!!」

「今更関係ないじゃん!!」





「そんな昔の話・・・」








拓也達は・・・









拓也「ど、どうしたんだ!?」


「あーやっちゃった。」


「絶対こうなると思った。」




「えっ!?」



「麻由美さー」


「まだ英二くんの事忘れられないんだよ。」

「その事を透も気付いているから・・・」

「別れちゃえば良いのにね。」





「えっ!?」




「ねーもう皆ほっといて二人で遊びに行こうよ。」


「で、でも・・・」


「いいの。いいの。」


「こんなシラケタ場に居ても面白くないでしょ。」




「ねっ。楽しまなくっちゃ!!」



「この状況では・・・」



「いいじゃん。いいじゃん。」





恵は拓也の手を強引に引っ張って連れて行く。









「何とか言えよ!!」



英二「・・・」



「今更何を言えって言うんだよ・・・」



「何年経ってると思ってんだ!!」




「もう麻由美の事なんか何とも思ってねーよ!!」




そう言って英二はその場を去る。









「何とも思ってねーだと・・・」


「ハッキリ言えよ・・・」


「アイツは何時もそうだ・・・」


「好きだって言えよ・・・バカ・・・」





麻由美「どうしちゃったのよ!!」


「どうしてあんな事言うの!?」





「お前もまだ英二の事忘れられないんだろ!?」



「・・・」



「もうとっくに忘れてるよ。」

「私達結婚するんだよ。」


「何で今になってそんな事言うの・・・」





「わ、悪い・・・」


「帰るわ。」





麻由美「ちょ、ちょっと待ってよ。」



「悪い、一人にしてくれ。」



「悪いな楓!!」





「・・・」




そう言って透は去る。










その頃、結人達は・・・










結人「な、なんだ!?」


「どうしちゃったんだ!?」


「さ~!?」


「ま、いっか!!」







まったく無関心!!









麻由美は泣いている。








「だ、大丈夫ですか!?」




麻由美「・・・」




「本当は凄い迷ってる・・・」




「このまま透と結婚していいか・・・」





「ま、麻由美さん・・・」




「今頃、何言ってんだろうね、私。」





楓は掛ける言葉がみつからない。





「もうあれから7年も経つのに・・・」



「なんとも思ってないっか・・・」



「面と向かって言われるとショックだなー。」










「ねー楓くん!?」














「どうしたら英二の事忘れられるかなー!?」










楓は何も答えない。








いや、答えられない。














こうして、楽しいはずのバーベキューも終わる・・・