story65 夏 | りょうの一期一会

りょうの一期一会

ifs(イフス)連載中


story 65 夏








「な、何かあったのか!?」




拓也「・・・」




「拓也!!」




「これで良かったんだ・・・」






「早紀と別れた・・・」





「・・・」





「でも何なんだろうなーこの気持ち。」

「アイツさー笑ってたよ。」

「最後の最後に笑ってた・・・」

「凄い無理して笑顔作ってた・・・」






「・・・」





「でさー・・・」

「学校で会っても無視しないでねって。」





「・・・」





「目に涙いっぱい貯めて言ってた・・・」





「そ、そっかー」





「でも変わったよな拓也!!」

「女の事で悩むなんて。」


「そうだな・・・」








「さー飲むぞ!!」

「今日は飲みまくれ!!」

「俺が面倒みてやる!!」
















そして時は流れる・・・














2002年 夏








学校にて









一護(あー何か良い事ないかなぁー)

(もう直、夏休みだと言うのに・・・)

(江角さんも最近は全然話しかけてくれないしなー)

(前に見た未来はなんだったんだろう・・・)





健太郎
「桜井君!!」





一護「うわぁー!!」

「び、ビックリした!!」



「何、暗い顔してるの!?」

「夏だよ!!夏!!」





ニヤ、ニヤ、ニヤ。




健太郎はニヤけた顔をしている。




一護「な、何そんなにニヤけた顔してるの・・・」


健太郎
「そ、そんな事ないよ」



ニヤ、ニヤ、ニヤ



「どうせ川村さんからぶつかってゴメンとか言われたんでしょう!!」










ギク!!




「な、なんで知ってるの・・・」





「さっき見てたもん。」



「ゴメンって笑顔で言ってくれたよ。」











一護(あ、当たり前だろ・・・)

(ぶつかっといて怒る人なんて輩じゃん!!)




一護「よ、良かったね・・・」


健太郎「あーでも川村さん柔らかかったなぁー」



「あ、あのー」

「だ、大丈夫!?」




「き、聞こえちゃった!?」

「えへっ!!」






一護(なんか広瀬君幸せそうでいいなぁー)

(はぁ・・・)







真琴「あ、あの・・・」




健太郎「あっ!!」

「江角さん!!」

「な、何!?」






「桜井君ちょっと・・・」




健太郎「さ、桜井君!?」

「な、なんだ・・・」




健太郎は、はずかしくなりその場を去る


















一護「江角さん・・・」