story24 万人切りの結人 | りょうの一期一会

りょうの一期一会

ifs(イフス)連載中


story 24   万人切りの結人










数日後








食堂校にて










拓也「なーなー!楓!!」




「んっ!」





「分ったぞ!!」




「えっ!何が!?」




「この前、葵ちゃんを付回してたヤツ居ったやろ!!」

「あ、ああーアイツかー」

「アイツとんでもないヤツやぞ!!」

「あの時途中から来た女の子居ったやろ!」

「ちょっとあの子に聞いてみたんだけど!」


「アイツかなりの女っ垂らしらしいよ!!」

「あの薫とか言う女が言ってた!!」

「まーあの女が言う事だから話、百分の一にして聞いたとしても、やばい!!」



「はぁー!?」

「何それ!?」



「いや、いや、あの女も信用できん!」

「さっきもさーたまたま葵ちゃんと喋ってたらいきなり割り込んできてさー」

「何か目を
ギラギラさせながらあの男の事、話し出してさー」

私は何でも知ってます!って顔して!!」

「アイツはダメだな!」

「ただのミーハー女って感じ!!」

「だけど情報はたしかに持ってそうだった!!」


「まー確かかどうかは分らんが・・・」


「で、何て言ってたん!?」


「それがよー何処まで本当か分らないんだけど・・・」

「中学校の時は殆んど全校生徒の女と関係あったらしいよ!!」



「全校生徒の女!?」


「そんなバカな事あるか!!」




「でもよー!」


「ぷっ!」


「あの女の話聞いてるとおもろいぞ!!」

「他に何て言ってたと思う!!」



「先生とも関係があったとか・・・」


「終いには・・・」








「近所に住んでる5歳の女の子ともヤッたって!」




「あはっ」




「ぎゃははははは!!」






「でさー」










80歳のお婆ちゃんともヤッてるらしいって!」








「にゃっはははははは!!」












「メス猫とも関係あるらしいって!!」















「ぎゃははははは!!」







「もういい!!」

「分った!!分った!!」

「ひぃーー!!」

「苦しい!!」



「笑い死ぬ!!」





「あははは!」




「まーその位すごいんだとよ!!」

「巷じゃー
「万人切りの結人」ってけっこう噂されているらしいよ!!」




「万人切りの結人!?」










「ぎゃはははははっ!」







「バカじゃんそいつ!!」

「そんな事聞いたことないぞ!!」




「あはっ、でも話、千分の一にして聞いたとしてもやばそうやなー」




「そんなヤツが葵と同じクラス何て・・・」




「でもさーあのバカ女、ちょっとは使えるぞ!!」

「俺がちょっとその気ある雰囲気だしたらさー」

何かもー私に任せて!って感じでさー!!」

「如月さんはウチが守る!!」って張り切ってたからなー」



「おい、おい!」

「そんな女に任しておいて大丈夫か!?」




「まーかなり、かなり!不安は有るけど居ないよりはマシだろ!?」



「まーそれはそうだけどやー!」



楓(っち!!何でそんなヤローが葵と同じクラス何だ!!)















一方








一護は

















一護(あの日見た光景は何だったんだろうか!?)

(あんな男見た事ない!!)

(内の学校に居たっけなー!?)

(でもあれから別に何も無いみたいだし)

(僕の思い過ごしだったらいいんだけど・・・)
















秀人
「おい!!広瀬!!」










一護(な、何だ!!)

(あ、伊賀さんだー!!)

(また、広瀬君をパシリのように扱って・・・)

(か、可愛そう・・・)










秀人
「何やってんだ!お前!!」






伊賀 秀人(イガ ヒデト)17歳

楓と一護のクラスメート。
一歳年上だがダブリ。
中学校から相当の悪らしい。






「遅せーんだよ!!」

「お、こらぁ!!」




健太郎「ご、ごめんなさい」






広瀬 健太郎(ヒロセ ケンタロウ)16歳

楓と一護のクラスメート。
気の弱そうな小心者。
誰にでも敬語で喋る。






「す、すいません・・・」


健太郎はパシらされて買ってきたコーヒーを秀人に渡す。





「す、すいません・・・」



「お前いつまで居んだ!!」

「そこどけよ!!」





「ご、ごめんなさい」














一護(あー広瀬君可愛そう・・・)

(って僕も人の事心配してられないなー)

(どうしよう伊賀さんに絡まれたら・・・)











楓が教室に戻ってくる












「どうした!?」

「そんな暗い顔して!」





一護「いやーそれがさー」




小声で今までの経緯を楓に話す





「そーかー」

「伊賀さん見るからに恐そーやもんなー!!」

「一護も気をつけろよ!!」



「ん、んー」


「気をつけろって!」

「それだけー!!」

「いざとなったら助けてやるとか言ってくれないのー!?」





「バカ!!」

「そんな事する訳ないやろ!!」

「そう言う時はなー」












「無視!!」




「無視するにかぎるわー」

















がーん!!



一護(僕らの友情ってそんなもんだったのか・・・)







「冗談、冗談!!」



「ちゃんと見ててあげるって!!」














「虐められてる所!!」







「ぎゃはははは!!」





一護(もーいい!!)

(自分の身は自分で守る!!)

(楓何か頼りにしていた僕がばかだった!!)











「冗談、冗談」と言いながら楓は自分の席に戻る





















ピカッ!!



光が差し、一瞬目の前が明るくなる。














楓(んっ!?)







(あ、葵!?)







(昨日の学校の帰りか・・・)







(やっぱりいつ見ても葵は可愛いなー)







(おっ!!)







(誰だあの葵を付回しているヤツは!)







(別に何をする分けでもでもないが・・・)








(ストーカーか!?)







(ちょっとぼやけて見えないなー)























(もしかしてあの野郎か!!)