祖母に聞いた「私の母は何故いないのか」



兄、私、妹の3人兄妹

当時兄は3歳、私は2歳、
妹は産まれてまだ1歳にも満たない頃の話

「今日は天気がいいから出かけよう」
母はそう言った。

母と兄妹3人で一緒に出掛けた。
どこに行ったのか 何をしたのか 覚えてはいないが

きっとその日は楽しかっただろう。
沢山遊んだだろう。

家に帰宅し、
夜はいつもと変わらず私達兄妹は眠りについた

朝起きれば

母はどこにも居なかった

家中どこ探しても母の姿は見当たらなかった。

父が母に連絡をしたが音信不通だった
きっと父は心配だったはずだ

今日は帰ってこないだろう。
誰もがそう思った

だが翌日、次は母の私物全て、家にはなかった。


父は確信した。
あぁ、もう前の様には戻れないのだと
そして、もう二度と母は帰ってこない事を


母は何も言わず私達を置いて
出て行ってしまったのだ


あんなに楽しかった日に
どうして出て行ってしまったのだろう。


母の声、顔、匂い、仕草、誕生日、そして名前も

私達は未だに何も知らない。

「初めて大切な人を失った日」









お前が一番可哀想だったと、祖母は私に言った。
一番酷いことをされて来たのはお前だと
母が今まで私にして来た事を話してくれた。


だから、母なんて居なくていいんだよ、
居なくて正解なんだ。気にしなくていいんだよと





でも、会いたいと思ってしまった。

それでも知りたいと思ってしまった。


私のお話