さてアーユルヴェーダだが、私の専門分野が医療なので、性分として観光用でリラクゼーションを目的としたアーユルヴェーダに乗っかることができない。(旅行中、ご希望の方にはもちろんご案内しますが…笑)
現地では、観光客はアーユルヴェーダが好きだ…ということから、たいして医療知識のない現地人がオイルマッサージをする、というサロンが溢れかえっている。
医療現場でもアーユルヴェーダ専門医と西洋医学専門医がいて薬草(=漢方薬)としてしょほうされている。
そもそも中国4000年の歴史…と言われる漢方医学でさえ、アーユルヴェーダのパクリであるっ!と、私は考えており、それほどアーユルヴェーダ(生命科学)とは学問として完成度の高い医学だったはずだ。
私が興味あるのは、ふっと木を見て現地の人が、この木は葉っぱ、枝、幹、根、花、実がそれぞれ〇〇な薬になって捨てるとこないんだよ…と教えてくれること。その実などは市場で簡単に手に入り、みんな特別なことではなく、一般常識として体調に合わせて食べ物をチョイスすること。
これが伝統であり、等身大のアーユルヴェーダなのだろう。
その1つが、呼吸法。
呼吸といえばヨガを思い出す方が多いだろうが、ヨガというのはアーユルヴェーダという科学体系の中では、体育科の体操の1つ、と言えるだろう。つまりアーユルヴェーダとヨガを同格であるかのように横並びにする時点で、真意とはならない。
全ての呼吸に意味を見出し、それを医学的にも矛盾がないように解析し、エクササイズする。
それが等身大のアーユルヴェーダではないだろうか。
【トラベルマスター】
アンパーラを中心にセイロン島東部の古代遺産、史跡を探し活動している。これまでスリランカ旅行者から脚光を浴びなかった、このブログではガイドブックにも載っていないスリランカ東部地区を紹介しています。
スリランカ文化三角地帯にも負けない古代史跡の眠るセイロン島東地区(アンパラ)にご興味のある方は、お気軽にご相談ください!
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【筆者について】
筆者は現代の生活の中に活きるアーユルヴェーダを求めて2014年からスリランカを訪問、2015年現在、スリランカ東部州アンパーラ県アンパーラ市に在住。Ampara general hospital(国立アンパーラ病院)にて脳神経理学医として勤務しながら現地のアーユルヴェーダを研究するかたわら、元スリランカ教育省アンパーラ事務所ディレクターであるウパリ氏らとともに、トラベルマスターとしてセイロン島東部地区の古代遺産の研究に加わる。